環農水研・食品技術ニュース第67号 2024年9月30日配信 ナトリウムとカリウムの比率に注目してみませんか? 塩分(ナトリウム)の摂り過ぎは高血圧の原因となることが広く知られています。さらに、近年の研究成果からは、食事からカリウムを多く摂ることで、血圧の上昇を抑えることが証明されています。そこで、食品に含まれるカリウムを増やしてナトリウムの比率を低くすることが高血圧の対策として注目されています。 カリウムを多く含む食品としては、野菜や果物、いも、豆が知られています。また、昆布などの海藻類や米ぬかにも多く含まれています。漬物について、カリウムの量を文科省の食品データベースを使って調べてみました。すると、おなじ「なすの漬物」でも、ぬかみそ漬けにカリウムが多く含まれていることがわかりました。そこで、高血圧予防に向けて大阪府の特産である「水なすのぬか漬け」等ナトリウムとカリウムの比率を調べているところです。 おおさか環農水研では、加工食品や野菜に含まれるナトリウムとカリウムの量をコンパクトイオンメーターを使って測定しています。高血圧予防に向け、ナトリウムとカリウムの比率に注目した商品を開発してみませんか? 食品関連事業者を支援する各種メニューをご利用いただけます(一部有料)。 商品開発や品質管理でお悩みの方は、食品グループ(072-979-7063)まで お気軽にお問い合わせください。