┏┏┏┏ ┏┏┏ ┏┏  環農水研メルマガ 第 224 号   <2025年3月28日配信> ********************************************************************** ★環農水研公式 X(旧Twitter)アカウント ・生物多様性センター          https://x.com/knsk_biodiv ・大阪農大               https://x.com/knsk_nodai ・職員採用情報             https://x.com/knsk_saiyo ・水産技術センター           https://x.com/knsk_suisan ・RIEAFO通信              https://x.com/knsk_pr ・LCCAC in OSAKA通信@おおさか環農水研 https://x.com/knsk_lccac ★環農水研公式facebook   https://www.facebook.com/kannousuiken.osaka フォローよろしくお願いいたします! ********************************************************************** □目次□ ┏━┓ ┃1┃【お知らせ(農林)】 ┗━┛通常の栽培作業をしながら生育データを取得できる技術を開発    本技術の商品化に協力いただける企業を募集します! ┏━┓ ┃2┃【お知らせ(環境)】 ┗━┛残留農薬一斉分析に関する研究に取組む伴野研究員が    「日本農薬学会奨励賞」を受賞! ┏━┓ ┃3┃【お知らせ(環境)】 ┗━┛おおさか環農水研本部・環境と食農の技術センターが    環境省の自然共生サイトに認定されました! ┏━┓ ┃4┃【お知らせ(総合)】 ┗━┛研究者情報ページを作成しました! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ┏━┓ ┃1┃【お知らせ(農林)】 ┗━┛通常の栽培作業をしながら生育データを取得できる技術を開発    本技術の商品化に協力いただける企業を募集します! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 近年、農業の生産性・収益性向上のため、データに基づき栽培技術・経営の最 適化を図るデータ駆動型農業が推進されており、大阪府および環農水研でも取 組を進めています。データ駆動型農業を実践するためには、温室内の環境デー タの他、植物体の状態を把握するための生育データの取得が必要であり、自動 取得のためのカメラ等の設備投資や生育調査作業の負担が大きな障壁となって いました。 環農水研では、普段使いの農作業具に使用回数をカウントする仕組みを組み込 むことで、生育データを取得できる技術を開発しました(実用新案第3245601号)。 本技術により、低コストで、また通常の栽培作業をしながら生育データの取得 が可能です。これまでに、ナスの着果促進剤処理に使用するスプレー、ブドウ の傘がけを止めるステープラ、収穫用のハサミにカウント機構を組み込んだ試 作品を作製し、所内での栽培試験や現地生産圃場で実証試験しています。 また、さらなる改良に取組み、Bluetooth接続によりスマートフォン上でデータ 受信、表示、グラフ化が可能なAndroidアプリも試作開発しました。アイデア次 第では、農作業具だけではなくその他様々な用具への応用も可能だと考えてい ます。環農水研では、本技術の商品化にご協力いただける企業を募集します。 詳細はホームぺージをご確認ください。 https://www.knsk-osaka.jp/nourin/news/2025032400015/ ※本研究成果は、戦略的スマート農業技術等の開発・改良事業(SA1-104A2:  「ネットワーク・コミュニティーを活用したDX 推進による都市農業振興と  人材育成」、令和4年度-令和6年度)の支援を受けて得られたものです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ┏━┓ ┃2┃【お知らせ(環境)】 ┗━┛残留農薬一斉分析に関する研究に取組む伴野研究員が    「日本農薬学会奨励賞」を受賞! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 令和7年度日本農薬学会において、環境研究部の伴野研究員が、LC-MS/MSを用 いた残留農薬??分析における試料由来マトリックス効果及びその補正法に関す る研究に取組んだ業績により、日本農薬学会奨励賞を受賞しました! □受賞概要 【受賞者】 環境研究部 環境調査グループ研究員 伴野 有彩(ばんの ありさ) 【業績名】 LC-MS/MSを用いた残留農農薬一斉分析における試料由来マトリックス効果及び その補正法に関する研究 【業績概要】 作物の栽培時に使用された農薬などの残留量を分析するときに、対象物質以外 の成分(夾雑物)の影響により分析値が高く、または低く検出される現象(マ トリックス効果)について、作物ごとの違いを解析し、その補正法に関する研 究に取組みました。 【評価された点】 マトリックス効果を生じやすい一部の作物と農薬の組合せを明らかにすること ができました。 上記のマトリックス効果の補正法として、農薬と同様の挙動を示す安定同位体 標識化合物を用いた手法などを検証し、その有効性および適用可能範囲を提示 しました。 高価な安定同位体標識化合物の使用量を削減した分析法を開発し、提案しました。 ※安定同位体標識化合物: 化合物中の水素や炭素などの元素の一部またはすべてをその元素の安定同位体 (重水素など)で置き換えた化合物のこと 【研究成果をどのように活用できるか】 作物に残留する農薬を正確に測定するための分析法として活用できます。 【今後の展望】 今後は、農薬などの構造情報および作物の組み合わせからマトリックス効果を 予測するモデルの確立などをめざしています。 詳細はホームぺージをご確認ください。 https://www.knsk-osaka.jp/kankyo/info/doc/2025031000025/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ┏━┓ ┃3┃【お知らせ(環境)】 ┗━┛本部・環境と食農の技術センターが    環境省の自然共生サイトに認定されました! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本部・環境と食農の技術センターには、農業試験等を実施している水田や畑地 などの農地エリア、府民が自然を感じる憩いの場として利用できる緑地エリア があります。これらを生物多様性に配慮して適切に維持管理することにより、 敷地内では良好な生態系が保たれ、これまでに、希少種のニホンアカガエルや アナグマなども含む600種以上の動植物種が確認されています。 本取組を踏まえ、当センター内の8.4haの敷地を環境省の「自然共生サイト※」 に申請し、去る3月14日に認定されました。今回の認定は、生物多様性に配慮 した管理によって、当センター内の環境が里地里山の特徴をもった自然環境で あり、希少な動植物などの在来種が生息・生育している場として認められたこ とによるものです。 当センターでは今後も、生物多様性に配慮した管理・モニタリングの充実を図 っていきます。 ※自然共生サイト 「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定す  る制度。 詳細はホームぺージをご確認ください。 https://www.knsk-osaka.jp/kankyo/info/doc/2025031400023/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■ ┏━┓ ┃4┃【お知らせ(総合)】 ┗━┛研究者情報ページを作成しました! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 環農水研には多数の研究者が在籍し、府域の農水産物の安全・安心かつ安定的 な供給に関する研究や、 大気・水質のモニタリング、自然環境や野生生物の 適切な保全・保護に関する調査等を行っています。 また、新たなたんぱく資 源の創出など、近年の社会的ニーズに対応するとともに、将来を見据えた調査 研究も実施しています。 環農水研で各分野の研究を行う研究者の実績をみなさんに見ていただけるよう、 研究者情報をまとめたぺージを作成しました。 本ページでは、分野、所属、キーワードで研究者を検索できて、各研究者の research mapのページにリンクしています。reserch mapのページでは、論文 等、研究成果の詳細をご確認いただけます。 ぜひご活用ください。 https://www.knsk-osaka.jp/researcher/serch_list/ _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ メールマガジンに関するお問い合わせやご意見がありましたら 下記お問い合わせフォームからご連絡下さい。 https://www.knsk-osaka.jp/contact/12/ ◆メールマガジンの登録/取消は https://www.knsk-osaka.jp/mag/ ◆送信メールアドレスの変更は 一旦メール配信取消を行ってから再登録してください。 ********************************************************************** <編集・発行> 地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所 企画部 企画グループ 〒583-0862 羽曳野市尺度442 TEL:072-979-7070(直通) FAX:072-956-9691 ホームページ https://www.knsk-osaka.jp/ ***********************************************************************