公開日 2013年07月10日
節電工房代表取締役
山本さん
平成24年度に「資源の有効利用に配慮した技術・製品」分野で、ゴールド・エコテックの評価を受けた「蛍光灯の長寿命化を図る電子式安定器」を開発された 節電工房株式会社 代表取締役社長の山本眞也さんに、技術開発の経過や今後の展望などについて、おはなしを伺いました。
この電子式安定器を開発された背景をお教えください。
当社の電子式安定器の原形ができたのは、当社設立よりも随分前の平成19年頃のことです。
当時機械修理業を営んでいた当社の常務が、当時流通しつつあったLEDを使わずに、安価で発光効率が良い蛍光灯の環境性能をより改良できないかと考えたことが開発のきっかけだと聞いています。
同一の蛍光灯を用いた蛍光灯安定器の比較実験
一般の安定器に接続した古い蛍光灯(写真上)を取り外し、電子式安定器に接続すると新しい蛍光灯と同様の明るさで点灯する(写真下)。
山本さんが節電工房を設立されたのは平成24年のことですね。そのきっかけは何でしょうか。
平成22年頃のことだったと思いますが、後に常務となる電子式安定器の開発者が、知り合いを通じて、広告代理店を営んでいた私に「電子式安定器はどうすれば世の中に広められるだろうか。」という相談があったのです。
その時、常務が、私の目の前で、古くなり普通の蛍光灯スタンドでは点灯しなくなった蛍光灯を、電子式安定器を使って点灯させてみせたのです。それを見て私は「これはすごい技術だ。きっと売れるに違いない。」と感銘を受けたのです。
当時、個人事業として電子式安定器を普及させようとしていた常務に、会社設立を勧めたところ、逆に社長になるよう頼まれたのが、節電工房設立のきっかけとなりました。
御社の電子式安定器がゴールド・エコテックに選ばれました。
はい。エコテックの技術評価委員会でプレゼンをさせていただいた際、委員の先生方から厳しいご指摘をいただき落ち込んでいたところでしたので、ゴールド・エコテックに選出され大変驚きました。社員一同、とても励みになっています。
ゴールド・エコテックをいただいたことが営業に直結しているかどうかは分かりませんが、感覚的には手応えを感じています。
今後、御社はどんな展開をお考えですか?
世の中にはさまざまな蛍光灯照明器具があり、当社の電子式安定器がうまく設置できず、お客様からの引き合いにお応えできない場合が結構あります。そんな場合に対応できるよう、電子式安定器の種類を増やしていくのが当面の目標です。
将来的には、「節電工房」という社名のとおり、蛍光灯安定器以外の節電技術の開発にも取り組んでいきたいですね。
会社概要
社名 | 節電工房株式会社 |
---|---|
設立 | 平成24年3月12日 |
代表者 | 代表取締役社長 山本眞也 |
所在地・連絡先 | 大阪市西区土佐堀一丁目1番23号 Tel: 06-6777-2211 |
資本金 | 800万円 |
従業員数 | 4人 |
業務内容 | 電子式安定器の製造・販売ほか |
URL | http://www.setsuden-kobo.co.jp/ |
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