公開日 2022年01月05日
環農水研では、大阪府における農業の特徴である施設栽培による農産物の高品質化と農作業の省力化に向け、農業者が楽しく、楽に、つながる農業に取り組めるよう最先端のスマート農業技術等を紹介する「大阪府スマート農業フェア」を11月30日に大阪府とともに開催しました。
第1部では、デジタルハリウッド大学教授の太場次一氏をお招きし、「スマートハウスの有効性 農業市場におけるデジタルトランスフォーメーションの実際と今後の展望」と題した基調講演を行い、講師からは、農業現場の課題を解決するためにICT、IoTを有効活用することの必要性等のお話がありました。
事例紹介では、柏原市産業振興課から令和2年度に開始したインターネットを活用した農産物の販売促進に向けた取り組み(農産物のネット販売、ぶどう狩りのネット予約、オンラインによるぶどう狩り等)について報告がありました。また、環農水研から「大阪施設園芸のスマート化」と題し、水ナス栽培における低コストの複合環境制御技術や栽培環境モニタリングの取り組み等を紹介しました。
基調講演の様子
環農水研の取り組みを紹介
第2部では、機器のデモンストレーションと展示の見学を行いました。
所内のほ場で、農業用無人車による薬剤散布やラジコン草刈機、ドローン等の実演が行われました。参加者は興味津々でデモを見学し、メーカー担当者に積極的に質問する姿が見られました。
ドローンのデモンストレーション
農業用無人車による散布
ラジコン草刈機
ラジコン草刈機
ドローンによる散布デモンストレーション
アシスト運搬車の体験
(後日、デモンストレーションの様子を動画でご紹介する予定です)
展示会場では、施設の自動環境制御や自動潅水装置、物流等に関するブースが設置され、メーカー担当者が各社製品について紹介。
終了時間を過ぎても、あちらこちらのブースで話が盛り上がっていました。
展示会場の様子
参加者からは「実際のスマート農業の現状がわかった」「以前から気になっていた機器を実際に見て、担当者から話が聞けた」「農作業の省力化に興味があったので、情報が得られてよかった」といった感想が寄せられました。
今回のフェアにより、府内農業者のスマート農業への理解が深まり、大阪農業の現状に即したスマート農業技術の導入につながることを期待しています。
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