令和５年７月14日に、おおさかスマートエネルギーセンター（大阪府・大阪市）、大阪商工会議所、一般財団法人大阪府みどり公社と共同で、中小事業者のための「省エネ・省ＣＯ₂セミナー」を開催し、会場、オンライン合計で171名の方にお申込いただきました。
　今回は、「省エネが導くカーボンニュートラル　光熱費削減でＣＯ₂も削減」と題して、４名の方に講演いただきました。

セミナー風景

セミナー概要

• 　環境省 近畿環境事務所 藤井 紗菜 氏から「2050年カーボンニュートラル達成に向けて（中小事業者の皆様へ）」と題して、気候変動を巡る国内外の動向やカーボンニュートラル時代の脱炭素経営についてご紹介いただきました。国内外の動向では、2050年カーボンニュートラルの実現の向けたこれまでの経緯とGX（グリーントランスフォーメーション）実現に向けた今後10年の全体像についてご講演いただきました。また、中小企業が脱炭素経営に取組むメリットとカーボンニュートラルを支援するための環境省の取組みについてご講演いただきました。
• 　次に、一般財団法人 省エネルギーセンター 近畿支部　吉村 喜代和 氏から、「中小事業者の省エネの進め方と省エネ実例」と題して、省エネの進め方や省エネ最適化診断をご紹介いただきました。省エネは最適な経営テーマであることや、自社における省エネ活動の計画管理及び省エネ最適化診断の概要についてご紹介いただきました。また、省エネ診断の事例についても、削減効果を交えてご講演いただきました。
• 　また、大阪中央ダイカスト株式会社　神田 繁希 氏から、「省エネ効果の最大化から逆算した活動体制の変革（補助金の活用と意識の変化）」と題して、省エネ活動を始める上での社内の体制づくりや意識改革についてご紹介いただきました。活動成果が数字で見えることや全員が無理なく参加できることの重要性について説明いただき、省エネ活動の結果として「省エネ大賞」を受賞するなどの企業利益につながったことをご紹介いただきました。また補助金活用の自社の考え方についてご講演いただきました。
• 　最後に、大阪府 環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課から、「脱炭素経営宣言と条例に基づく対策計画書について」と題して、中小事業者の脱炭素に向けた取組みを後押しする大阪府の制度について紹介しました。事業者が脱炭素経営宣言をしていただくと、府から、脱炭素経営に関するPR支援、技術的支援及び財政的支援等、実態に応じたサポートを受けることができることを説明しました。

今後に向けて

• 環農水研では、今後も、こうしたセミナー開催を通じて、国の動向や省エネの取組みの事例をご紹介し、中小事業者の皆様の省エネ・省ＣＯ₂の取組みを支援いたします。
• みなさまの脱炭素の取組みに、当セミナーをご活用ください。

関連リンク

• 省エネ・省ＣＯ₂相談窓口

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環境研究部　気候変動グループ

担当：金本、今立

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