クビアカツヤカミキリ（以下、クビアカ）は、サクラやウメなどのバラ科樹木を食害し枯死させる特定外来生物^※１であり、その脅威は府内で年々拡大しています。2015年に大阪狭山市で初めて確認されて以来、2025年３月までに府内29市町村に拡大し、現在、未確認地域への侵入も懸念される状況です。当センターでは、府内におけるクビアカの発生状況の把握や、被害拡大を防ぐための調査研究に取組んできました。
このたび、クビアカについて理解を深めていただくために企画展を開催します。本企画展では、クビアカの成虫・卵などの生体展示に加え、成果を基にした防除方法や分布拡大の予測、被害木の見つけ方などを分かりやすくお伝えします。
被害拡大を防ぐためには、早期発見・早期防除が不可欠です。府民の皆さま一人ひとりの協力が、被害防止への大きな力となります。実際に府内では、府民の方の発見が防除につながった事例も数多くあります。この機会に、クビアカへの関心を深めていただきたく、多くの皆さまのご来場をお待ちしております。
また、府内各地で捕獲イベント^※2を開催します。大阪のサクラ、ウメ、モモをみんなで守っていくためにぜひご参加ください。

 

　　

クビアカツヤカミキリ（左）と2024年度末の被害地域の状況（右）

 

概要

企画展「知って防ごう！クビアカツヤカミキリの被害あなたの家の近くにも！？」（入場無料）

展示場所

大阪府立環境農林水産総合研究所　生物多様性センター

本館内企画展示エリア（寝屋川市木屋元町10－４）

展示期間

2025年６月20日（金曜日）から2025年９月30日（火曜日）

開館時間：平日 午前９時30分から午後５時　※休館日：土日祝

ご来場の際はご利用状況カレンダーをご確認ください。

展示内容

• 生態や分布状況のパネル展示

• 発見方法や駆除方法についてのパネル展示

• 生体、フラスおよび防除用資材の展示（都合により、生体展示を中断する場合がございます。）

※１特定外来生物

クビアカは、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律（外来生物法）」による特定外来生物に指定され、飼養、保管、運搬、輸入、野外への放出などが原則禁止されています。特定外来生物は、防除対策をとらず放置しておくと分布を拡大し、在来の生態系や農林水産業等（モモやウメ等の果樹類）に大きな被害を及ぼすおそれがあることから、必要に応じて駆除することとされています。環農水研は、許可を取得して展示等を行っています。

※２捕獲イベント

『サクラを守れ！クビアカツヤカミキリ「夏の陣」』と題し、府内７か所で開催する大会に参加して実際にクビアカを捕獲したり、クビアカの卵やフラス（幼虫が出す木くず）を捜索したりします。また、クビアカの生態や防除方法に関する講習会を行います。クビアカの成虫が発生している期間にクビアカを捕獲し、捕獲数を競います。最終的に捕獲数が多い方には、景品を進呈します。

添付資料

• プレスリリース_生物多様性センター企画展　「知って防ごう！クビアカツヤカミキリの被害」（2025年6月18日）[PDF：998KB]

■お問い合わせはこちら

生物多様性センター　（環境研究部　自然環境グループ）

担当：丸山・土井・幸田

[TEL]072-833-2770

[FAX]072-831-0229