公開日 2025年12月10日
環農水研生物多様性センターでは、2025年10月11日(土曜日)に「生きものふれあいイベント」を開催しました。
お子さまとその保護者の方、61名の皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました!
当日は曇りで天気が少し不安でしたが、予定通りイベントを開催することができました。

イベントの開催にあたり、開会式を行いました。

今年のふれあいイベントの内容は、
- 生きものを探そう!
- 生物多様性体験ブース
- 生物多様性クイズラリーに挑戦!
- 「本館」に行って、大阪の生物多様性を知ろう!
の4つです。
このうち、生物多様性クイズラリーは他の内容のどこかに答えが隠れています。
生きものを探そう!
生物多様性センターの敷地内で、草むらやビオトープ池で生きものを探しました。

ビオトープ池の深いところにいる水辺の生きものを観察するため、地引網も行いました。

今年も、産卵のために色づいた綺麗なイタセンパラがたくさんとれました。

みんなが見つけた生きものについて、当研究所の専門家が解説を行いました。

草むらで28種類、水辺で20種類の生きものと出会うことができました!

生物多様性体験ブース
生物多様性体験ブースは3テーマで4つです。
- 人が関わる自然の大切さを知ろう(稲刈り体験)
- 生物たちのつながりを学ぼう(押し葉標本づくり)
- 在来種と外来種を知ろう(生きものカード釣り・輪投げ、水辺の生きもの展示)
人が関わる自然の大切さを知ろう(脱穀体験)
食べ物は生物多様性からの恵みです。
また、田んぼはお米を育てる場所であるだけでなく、たくさんの生物が集う場所でもあります。
それを体験していただく場として、センターでは一般の方に見学いただけるエリアに小さな田んぼをつくり、稲を育てています。今年は脱穀体験を行いました。

脱穀したお米は「恋の予感」という品種で、気温が高くてもおいしいお米ができます。
たくさんの品種が開発できるのも、遺伝子の多様性のおかげです。
生物たちのつながりを学ぼう(押し葉標本づくり)
センターにはたくさんの植物が生育していて、いろんな動物の住み場所や餌になっています。
その中の一種で、秋の七草であるハギ(ヤマハギ)などの葉や花を使って、押し葉標本づくりを行っていただきました。

好きな葉や花を選んで、標本台紙に並べます。
在来種と外来種を知ろう(生きものカード釣り、水辺の生きもの展示)
「生きもの探し」では見つからない大阪の生きものについて、生きものカード釣りや輪投げ体験、水辺の生きもの展示を通して紹介しました。

輪投げでクビアカツヤカミキリを捕まえます。
大阪に生息するカメ3種(イシガメ、クサガメ、スッポン)および特定外来生物のカミツキガメ、条件付特定外来生物のアカミミガメとアメリカザリガニを展示しました
「本館」に行って、大阪の生物多様性を知ろう!
生物多様性センター本館では、大阪の自然と生きものスライドショーやセンターのお仕事紹介、大阪府に生息する淡水魚の生体展示・哺乳類のはく製展示などを行っています。
参加者の方にも、それらの展示を見ていただきました。

参加者の方からは、「普段の生活の中で生物とふれあう機会がないため、子供だけでなく私も楽しむことができました。スタッフの皆様も丁寧に様々なことを教えて下さり勉強になりました」「はじめは、子どもたちはあまり気が進んでいませんでしたが、参加させて頂くと、思った以上に楽しんでいました」といった感想をいただきました。
また、当日は11名の生物多様性センターサポートスタッフのみなさまにもご協力いただきました。ありがとうございました!
生物多様性センターでは、今後も、大阪の生物多様性に関する調査研究を推進しつつ、その成果やセンターの敷地を活用して、幅広い世代のみなさまに生物多様性について楽しく学んでいただける機会を提供してまいります!
ご注意ください
- 通常は生物多様性センター内での生きもの採集はできません。なお、本イベントで採集した昆虫や魚などは、イベント終了後に元の場所に放しました。
- 天然記念物「イタセンパラ」は法律で採捕などが禁止されています。イベントの実施にあたっては文化庁より許可を受けています。
関連リンク
- 生物多様性を楽しく学ぼう!「生きものふれあいイベント」を開催します!
- 生物多様性センターサポートスタッフ制度
- 生物多様性センター生きものふれあいイベント(過去のイベントの様子はこちらからご覧いただけます)
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生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)
担当:丸山・土井
[TEL]072-833-2770
[FAX]072-831-0229