大阪府立環境農林水産総合研究所

[農林][報道]なにわの伝統野菜「難波葱(なんばねぎ)」の復興

公開日 2018年01月15日

 (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所(以下 環農水研)は、30年前から大阪の地域の気候風土や食文化と深い関わりを持つ「なにわの伝統野菜」の復活と生産振興の研究に取り組んできました。

 「鴨なんば」の由来になったとも言われている『難波葱(なんばねぎ)』は、葉が柔らかで折れやすいため、大阪府内ではほぼ栽培が途絶えていました。環農水研では大阪市内の農家に受け継がれてきた難波葱を、大阪府とともに復興させるため、品種特性の解析や栽培方法の改良などを行ってきました。難波葱は平成29年4月に「なにわの伝統野菜」に認められ、大阪市・南河内地域中心に栽培農業者数は30名に増え、約110a(平成29年12月末現在)まで栽培が広がっています。

 平成30年1月28 日(日)には、府立農芸高校産の「農芸鴨」と「難波葱」がコラボレーションしたイベント『復刻!大阪鴨なんプロジェクト〜農芸高で"NEW 鴨なん"を作る〜』が開催されます。このイベントに環農水研も参画しており、研究に取り組んだ研究員が、難波葱の特徴や復興までの軌跡を講演します。

 今後も、環農水研では「なにわの伝統野菜」の研究に取り組み、大阪の農業振興や食文化に貢献していきます。

 

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