公開日 2014年05月08日
昨年10月に城北ワンド(大阪市旭区)でイタセンパラ(国指定の天然記念物、国内希少野生動植物種)を放流しました。
今回、それらから生まれた第二世代の稚魚を確認しました。城北ワンドで野生の個体が確認されたのは、平成17年以来で9年ぶりになります。
城北ワンドは大阪市旭区の淀川河川敷に位置し、かつてたくさんのイタセンパラが生息していた場所です。
現在、市民団体などが「淀川にイタセンパラを!」を合言葉に、魚類調査やブラックバスなど外来魚の駆除、河川清掃等を行っています。
当研究所と国土交通省近畿地方整備局淀川河川事務所では、イタセンパラの野生復帰事業に共同で取り組んでいます。
野生復帰は着実に前進しており、イタセンパラが定着する可能性が高まってきました。
当研究所では、府民とともに、イタセンパラの野生復帰を成功させ、府内の生物多様性保全活動が定着していくことを期待しています。
左:城北ワンド、 右:イタセンパラ(成魚)
添付資料
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