公開日 2015年07月22日
水生生物センターでは夏休みに合わせて企画展「淀川の氾濫と魚たち」を開催します。
「氾濫」は私たちの生命・財産を脅かすイメージがありますが、川に棲む生き物にとっては、生息や繁殖に必要な変化に富んだ生息環境が作り出される機会となってきました。淀川でも氾濫は生き物にとって重要な役割を果たしています。
企画展では、氾濫が淀川に棲む魚にどのような影響を与えてきたのかを紹介します。淀川の淡水魚の特徴を知り、天然記念物アユモドキなどの魚も実際に見ることができます。
なお、アユモドキの展示は「守ろう アユモドキ!連携展示」の一環として行います。
記
会 場
大阪府立環境農林水産総合研究所 水生生物センター 展示室
(住所)寝屋川市木屋元町10-4 会場へのアクセス
期 間
平成27年7月23日(木)~平成27年8月28日(金)
(開館時間)平日 9:00~17:00 ※土日祝は閉館しています
展示内容
アユモドキ、イタセンパラ、ヨドゼゼラなどの魚類の実物展示、および、淀川の氾濫と淡水魚に関する解説パネルなど
アユモドキ連携展示について
「守ろう アユモドキ!連携展示」は、天然記念物アユモドキの保全について考えていただく催しとして、博物館や水族館をはじめとした11の施設と機関が連携して開催しています。
主 催
「守ろう アユモドキ!連携展示」実行委員会
(滋賀県立琵琶湖博物館、世界淡水魚園水族館、志摩マリンランド、京都水族館、宮津エネルギー研究所水族館、亀岡市文化資料館、大阪府立環境農林水産総合研究所水生生物センター、海遊館、神戸市立須磨海浜水族園、姫路市立水族館、宮津水族館)
共 催
公益社団法人 日本動物園水族館協会・生物多様性委員会
協 力
環境省近畿地方環境事務所
アユモドキについて
アユモドキはドジョウ科アユモドキ亜科に属する日本固有の淡水魚で、琵琶湖・淀川水系と山陽地方にのみ分布します。本種は氾濫によってできる水域と深く関係して進化してきた魚です。かつては、水田周辺の水路や河川に普通に生息していましたが、圃場整備や都市化により激減し、現在、近畿地方では1ヶ所でしか確認できていません。そのため、大阪府や国のレッドリストで絶滅危惧種、国の天然記念物にも指定されています。
添付資料
■お問い合わせはこちら
水生生物センター(水産研究部 内水面グループ)
担当:川瀬
[TEL]072-833-2770
[FAX]072-831-0229