公開日 2018年08月22日
8月10日(金)、記録的な猛暑が続く中、中学生・高校生を対象にした公開講座、「ふるさとの空を守ろう~PM2.5の謎を解き明かそう~」を当研究所で実施しました。
一昨年に引き続き二度目の開催で、募集人数を上回る参加者(中学生30人、高校生6人と保護者等6人)で賑わいました。
今年のプログラムは、参加された中高生がより分かりやすく理解できるように、『直に見る、聞く、やってみる』をキーワードに構成しました。
「体験」の時間では、PM2.5の捕集方法や電子顕微鏡観察、成分分析の作業を見たり、実際にやってみたりすることで、「大阪の大気を見守る」ための仕事の魅力を感じとってもらいました。
また、大阪府立大学よりお招きした定永先生によるPM2.5の基礎知識の講演では、「間違えた情報にとらわれず正しく理解すること」の大切さを学びました。
体験①「 PM2.5 の捕集」
PM2.5のろ紙の設置や回収を実際に体験。
体験②「電子顕微鏡での観察」
PM2.5がどんなに小さいものか、電子顕微鏡を用いて、花粉、髪の毛などとその大きさを比較。
体験③「分析作業」
1日に採取されるPM2.5の少なさを塩の粒を用いて疑似体験した後、超音波を使った抽出作業により分析用の試料を作成。
クッキータイム・ディスカッション
実際の成分分析の特徴から、それがどのような場所で捕られた試料なのかを、班員が協力し合い推理。おまけは、水蒸気蒸留によりハーブからアロマ成分を抽出する実験。抽出したアロマをブレンドして、自分の好きなフレグランスをお土産として持ち帰りました。
参加者の感想として、「実際に使用されている装置を使った体験が多く、とても面白かった。」「興味を持った事をインターネットや図書館を利用して、夏の自由研究に仕上げたい。」「研究所のことがよくわかった。自分も勉強をして、将来は研究所で働きたい。」などの声をいただきました。そして、プログラム終了後、参加者全員に「未来博士号」をお渡ししました。
中学生・高校生の皆さん、プログラムの参加、ありがとうございました。
備考
「ひらめき☆ときめきサイエンス」は日本学術振興会の事業で、現在、活躍している研究者と大学の最先端の研究成果の一端を小中高生が直に見る、聞く、ふれることで、参加者に科学のおもしろさを感じてもらう日本学術振興会主催のプログラムです。
プログラム番号:HT30222 プログラム名:ふるさとの空を守ろう!!~PM2.5の謎を解き明かそう~ 実施代表者:和田匡司
詳細については、こちら(日本学術振興会 ひらめき☆ときめきサイエンスのページへ移動します)
関連リンク
・中学生・高校生向け公開講座「ふるさとの空を守ろう!!~PM2.5の謎を解き明かそう~」を開催します
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環境研究部 環境調査グループ
担当:和田
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