公開日 2019年08月15日
2019年7月31日(水)にフィールドシンポジウム「特定外来生物クビアカツヤカミキリの脅威と対策 ~被害と防除の最前線~」を開催しました。
講演会には近隣府県や広島、東京等遠方からの参加者含む154名、現地見学会には129名の皆さまにご参加いただきました。ありがとうございました!
(当初の予定人数100名に対し、多数の参加申し込みをいただいたため、会場を増設、現地見学会への移動バスを増台し、皆様にご参加いただけるようにいたしました)
大阪府立大学I-siteなんばで開催した講演会では、最初に生物多様性センター長の上原より、本シンポジウムの開催趣旨の説明と、クビアカツヤカミキリによる被害によって考えられる経済損失等について、対策が喫緊の課題であることをお話しいたしました。
基調講演では、大阪府立大学大学院生命環境科学研究科・平井規央教授より、「最近大阪府周辺に侵入した外来昆虫とその影響」と題し、クビアカツヤカミキリを含む外来昆虫についてご講演いただきました。
話題提供では、森林総合研究所・加賀谷氏より「ウメ・モモ・サクラを加害する外来種クビアカツヤカミキリの関東地方における被害」、徳島県立農林水産総合技術支援センター・中野氏より「徳島県内モモ産地におけるクビアカツヤカミキリの発生状況と防除対策について~クラウドファンディング調達資金の活用事例」、当所山本副主査より「大阪府内のサクラ被害の現状と化学農薬を用いた防除の可能性」と題して、各地域におけるクビアツヤカミキリによる被害の現状と対策の最前線に関してご講演いただきました。
質疑応答では、参加者より被害木の処理や、予防に関する対策等の質問があり、講師陣と活発な議論がなされました。
また、会場外のホワイエに設置したクビアカツヤカミキリやフラスの標本を見学される方の姿も多くみられました。
現地見学会では、研究所敷地内におけるクビアカツヤカミキリ被害木において、樹幹注入のデモンストレーションを行ったほか、被害木やネット巻きの様子、フラス、脱出孔等の観察を実施しました。
参加者の皆様も、写真を撮影したり、講師や職員に質問をしたりと、有意義な時間を過ごしていただいたことと思います。
参加者アンケートの結果からも、クビアカツヤカミキリやその被害の現状や対策に関する理解の促進に寄与したことが伺えました。
添付資料
【当日配布資料】フィールドシンポジウム「特定外来生物クビアカツヤカミキリの脅威と対策~被害と防除の最前線~」[PDF:677KB]
【チラシ】フィールドシンポジウム「特定外来生物クビアカツヤカミキリの脅威と対策 ~被害と防除の最前線~ 」[PDF:517KB]
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生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)
担当:幸田・近藤
[TEL]072-833-2770
[FAX]072-831-0229