公開日 2019年10月23日
令和元年10月6日(日曜日)、当研究所生物多様性センターにて、「生きものふれあいイベント」を開催しました。
ご参加いただいた71名の皆さま、ありがとうございました!
当日は少し風がありましたが、秋らしい日差しでした。
当研究所の環境研究部・部長の木田から開会のごあいさつをいたしました。
5つのブースで、参加者の皆様に様々な体験をしていただきました。
ブース「人が関わる自然の大切さを知ろう」
田んぼの役割を楽しく学びながら、稲刈りをしました。
また、自分で刈った稲穂から種籾(たねもみ)を外す「脱穀(だっこく)」をしました。そして、脱穀した種籾をもみすりし、玄米にしました。
ブース「在来種と外来種を知ろう・水辺の生きもの編」
野外水族館で、たくさんの水槽を観察しました。
また、「貝合わせ」では、たくさんの貝からピタッと一致するものを探しました。
外来生物ヌートリアに食べられてしまった貝殻を使っており、外来生物についても学びました。
ブース「生物たちのつながりを学ぼう」
どんぐりレースで、いきもののつながりをスタッフと一緒に考えました。
ブース「在来種と外来種を知ろう・樹木編」
いろんな種類の木を使って、オリジナルコースターを作りました。木の種類により、模様や肌触りが違うことがわかりました。
ブース「様々な生きものについて学ぼう」
他のブースでヒントを探しながら、クイズラリーの答えを考えました。全問正解者には、エコバッグなどのプレゼントがありました。
スペシャルイベント「生きものさがし」では、様々な生きものと実際にふれあっていただきました。
午前中「昆虫さがし」
センターで用意した虫取り網と虫かごを持って、場内で虫を探しました。
捕まえたバッタなどの虫は、スタッフが解説。在来種である「オンブバッタ」と、外来種である「アカハネオンブバッタ」の数を比べました。外来種の方が多く、在来種の生息がおびやかされていることを実感しました。
たくさんの虫を捕まえることができたので、スタッフから「虫とり名人」のカードをもらいました。
午後「水辺の生きものさがし」
センターのビオトープ池に入って、水中の生きものさがしをしました。
池に入る前に、スタッフから注意事項やつかまえ方の説明をうけました。池の底はドロドロしているので、運動靴などの脱げにくい靴で、ゆっくりと池に入りました。
普段は間近で見ることが難しい、日本の宝物である天然記念物の「イタセンパラ」も池の中にいましたが、手で触ってはいけないことなどを学びました。
つかまえた魚や虫は、スタッフが解説。「みんなで作る水族館」の水槽に入れました。
展示コーナーでは、センターのスタッフが仕事で使っている調査道具を触ってみました。また、展示パネルでは、研究所で実施している色々な調査・研究の内容を知ることができました。
なお、当日の運営には生物多様性センターサポートスタッフの皆様にもご協力いただきました。
参加者の方からは、「子どもが安全に遊べる環境が少ない今、自然に触れながら外来種やイタセンパラなどのことを楽しみながら学ぶことができ、有意義な時間が過ごせた。」「子どもが普段の遊びでつかまえることができる『バッタ』などから学べることもあると知った。」「子どもはもちろん、大人もとても楽しめた。」などのお声をいただきました。
今後とも、皆様に身近な生きものなどについて調査研究を進めるとともに、一般の方にも面白くご参加いただける活動を進めて参ります。
※通常は生物多様性センター内での生きもの採集はできません。
※イタセンパラは法律で採捕などが禁止されています。イベントの実施にあたっては文化庁より許可を受けています。
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生物多様性センター
担当:近藤
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