公開日 2021年12月14日
令和3年11月25日(木曜日)に、農林水産省「若手農林水産研究者表彰」にて、幸田良介主任研究員が、近年増加傾向にある鳥獣被害問題の解決に資する功績を認められ、「農林水産省農林水産技術会議会長賞」を受賞しました!
受賞概要
【受賞者】
環境研究部 自然環境グループ 幸田 良介(こうだ りょうすけ)主任研究員
【業績名】
鳥獣被害強度の変動パターンの解明と施策応用に関する研究
【業績概要】
シカの生息密度推定法「糞塊除去法」を開発し、多地点比較解析を可能とすることで、シカ密度増加に伴う被害強度の変動パターンを解明するとともに、シカ管理計画における目標密度を提示するなど、実際の施策応用に発展させた。
どのような研究内容が評価されたの?
- 大阪におけるシカの分布を高精度で推定可能にしました(下図)。
- シカの生息密度をどれだけにすれば、農業被害を低減することができるかを明らかにしました(生息密度が10頭/km2を超えないようにすることが目標)。
大阪府北摂地域におけるシカの生息密度分布(2020年)
研究成果はどのように活用できる?
- 科学的な根拠に基づいたシカ管理目標の設定が可能となります。
- 高い密度でシカが生息する地域を狙って捕獲等を行うことで効率的な対策が可能になります。
今後の展望は?
- 捕獲だけではなく、被害防除や生息環境管理を含む、「総合的な被害対策」への転換を進め、鳥獣被害問題の解決に向けて取組んでいきます。
研究内容の詳細は生物多様性センターまでお問合せください。
所内受賞報告会にて(左:幸田良介主任研究員、右:石井実理事長)
「若手農林水産研究者表彰」について詳しくはこちらをご覧ください
添付資料
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生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)
担当:近藤・丸山
[TEL]072-833-2770
[FAX]072-831-0229