大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][お知らせ]第1回「それいけ!生きものしらべ隊!in 万博記念公園」を開催しました!

公開日 2023年04月10日

2023年3月25日(土曜日)に、「それいけ!生きものしらべ隊!in 万博記念公園」を開催しました。

全3回の連続講座の第1回で、事前にお申込みいただいた、小学生と保護者の皆さん、計17組44名にご参加いただきました。

 

会場の様子

 

今回のイベントは、「おおさか生物多様性リンク」の取組に基づき、万博記念公園マネジメント・パートナーズ自然観察学習館moricaraと、生物多様性センターが連携を開始することを記念して開催しました。

イベントの冒頭で、参加者の皆さまの立ち合いの上、自然観察館moricara主任の森さんと、当センター長の平松が「活動宣言書」に署名しました。

 

「おおさか生物多様性リンク」宣言書への署名のようす  署名が整いました

 

イベントでは、特別ゲストに株式会社バイオームの多賀さんをお迎えし、いきものコレクションアプリ「Biome」を使って万博記念公園内の生物調査をしました。

まずは多賀さんから、アプリの説明がありました。

 

バイオーム多賀さん

 

次に、外に出て、実際にアプリを使用してみます。

ちょうど見ごろを迎えた桜を撮影。「ソメイヨシノ」と判別されました。

 

ソメイヨシノでBiomeをお試し

 

アプリの使い方を確認した後は、万博記念公園内の「ビオトープの池」へ移動。

ちょうどニホンアカガエルが産卵期を迎えており、卵やオタマジャクシを観察することができました。

 

ビオトープ池で観察


次は、菜の花が満開の「花の丘」で、モンシロチョウの卵さがし。

 

花の丘

 

葉の裏に、小さな卵がいくつも観察できました。

最後は「生産の森」で、昆虫網を持って生物探し。

ニホンカナヘビや、ニホンアマガエル、モリチャバネゴキブリなどが見つかりました。

 

生産の森で観察  生産の森でとれた生物を共有 

 

実習室に戻ってから、観察できた生物の名前をホワイトボードに書き出します。

写真には撮れなかったけれど、声が聞こえた鳥の名前もちゃんと記録します。

植物も動物も、たくさん見つけることができました!

 

確認できた生物をホワイトボードに書き出し

 

最後に、多賀さんから、Biomeで集めたデータの活用についてお話がありました。

また、森主任から、この日みられた生物のまとめのお話がありました。

 

バイオーム多賀さんまとめ  moricara森さんまとめ

 

イベント後のアンケートでは、

  • 普段気づかない植物や動物にも関心を持つことができた
  • アプリをきっかけにさらに生物への興味・関心が深まった
  • 楽しみながらの行動が、保全へと繋がることに感銘を受けた

といった意見が寄せられ、満足いただけたようで、運営一同安心しました。


第2回は4月22日(土曜日)開催予定です。

引き続きアプリ「Biome」を活用しつつ、哺乳類を調べる秘密兵器「自動撮影カメラ」を使った調査も体験していただく予定です。

今回のイベントは、5名の自然観察学習館moricaraのボランティアの方々、6名の生物多様性センターサポートスタッフの方々にご協力いただきました。

ありがとうございました!

 

今回見つけられた生物の一部

(左からニホンアカガエル、ニホンアマガエル、ニホンカナヘビ)

ニホンアカガエル ニホンアマガエル  ニホンカナヘビ

(左からシマヘビ、ナズナ(春の七草のひとつで「ぺんぺん草」とも呼ばれます))

シマヘビ ペンペングサ(ナズナ)

 

関連リンク

 

■お問い合わせはこちら

生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)

担当:近藤・幸田・丸山

[TEL]072-833-2770

[FAX]072-831-0229