公開日 2023年09月25日
令和5年9月6日(水曜日)に今年度2回目の緑化技術研修会を「放置竹林対策&ハチクの開花」と題し、現地会場とオンラインのハイブリッドで開催しました。
当日は現地会場10名、オンライン32名、合計42名の方にご参加いただきました。
司会は生物多様性センターの山本副主査
生物多様性センターの平松センター長から開会の挨拶の後、土井主任研究員より、「放置竹林対策&ハチクの開花状況」について講演を行いました。
講演では、タケに関する基本的な性質や日本でみられるタケ3種(マダケ、ハチク、モウソウチク)の特徴と見分け方のポイントを説明しました。
また、放置竹林対策として、伐採を繰り返した場合のタケの再生状況や薬剤等を用いた駆除方法を紹介しました。
さらに、場内植栽したハチクの開花状況に関する調査結果についても報告しました。
現地会場の様子
オンライン配信の様子
現地見学では、植栽した3種類のタケ(マダケ、ハチク、モウソウチク)を参加者の方々に見分けてもらいましたが、確実にタケ3種を見分けることができ、講義内容がしっかり伝わったようでした。
また、120年に1度と言われるハチクの一斉開花の状況を観察いただきました。
非常に珍しい花であることから、多くの方が写真を撮影されていました。
見学中も多くの質問をいただき、盛況のうちに研修会を終了することができました。
現地見学の様子
開花したハチク
なお、参加者からの以下のような感想やご意見をいただきました。
- タケについて学ぶことがなかったので、3種の同定方法、伐採を繰り返した場合の再生・駆除、高切りによる駆除の有効性等、非常に参考になりました。ありがとうございました。
- 貴重な研究結果を知ることが出来、有意義でした。ありがとうございます。
- 内容についても丁寧に説明いただき分かりやすかったです。
- 非常に面白い内容でした。
- とてもわかりやすい講義で勉強になりました。
- 専門的かつ実際的な研修で非常に参考になった。
- 初めての参加でしたが、知らないことばかりで勉強になりました。ありがとうございます。
ご参加いただいた皆様、アンケートにご回答いただいた皆様、どうもありがとうございました。
生物多様性センターでは、今後も緑化技術の普及に努めてまいります。
NHK連続テレビ小説「らんまん」でハチクの花が登場し、タケに興味を持った方も多いかと存じます。
研修会の様子を撮影した動画を令和5年11月30日(木曜日)までYouTube環農水研チャンネルにて公開しますので、放置竹林にお悩みの方はぜひご覧ください。
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生物多様性センター
担当:土井・山本・石井
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