大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][お知らせ]「生きものふれあいイベント」を開催しました!

公開日 2023年10月17日

環農水研生物多様性センターでは、2023年9月30日(土曜日)に「生きものふれあいイベント」を開催しました。

第1部、第2部合わせて、お子さまとその保護者の方、30組81名の皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました!

 

当日は天候に恵まれ、予定通りイベントを開催することができました。

ふれあいイベント看板

イベントの開始にあたり、環農水研・生物多様性センター長の平松よりごあいさつをしました。

センター長の挨拶

そのあと、採った生きものは持ち帰ることができないなどの注意事項や、イベントの流れについてスタッフよりご説明しました。

注意事項説明


イベント開始です!

今年のふれあいイベントの内容は、

 

  1. 生物多様性クイズラリーに挑戦!
  2. 生きものを探そう!
  3. 「いこいの田んぼ」で稲刈りをしよう!
  4. 「本館」に行って、大阪の生物多様性を知ろう!

の4つです。

また、残暑厳しい中のイベントだったので、熱中症対策グッズや熱中症啓発缶バッチをお配りしました。

熱中症対策グッズ 熱中症対策缶バッチ


  1. 生物多様性クイズラリーに挑戦

受付でクイズラリー用紙を渡しました。

全4問、イベントに参加することで答えが分かるようになっています。

答えを記入したら、受付で答え合わせ。

全問正解できたかな?

クイズラリーの様子

全問正解の人には、特別なプレゼント。

今年は、センターでみられる生きものカードなどをご用意しました。

クイズラリー景品(生きものカード)

一人2枚、好きなカードを選んでもらいました。

キツネやイタセンパラが人気でした。


 

  1. 生きものを探そう!

生物多様性センターの敷地内で、水辺や草むらの生きものを探します。今年は水辺の生きものが大人気!

生きもの探しの様子

水辺の生きものさがしでは、ビオトープ池の水際から生きものを探します。

水の生きもの

夢中で探してくれています!

 

草むらの生きものさがしでは、バッタやトンボを狙います。

陸の生きもの

なにか飛んだぞ!

捕れた生きものの解説

見つけた生きものはなんて名前かな?

 

ビオトープ池の深いところにいる水辺の生きものを観察するため、地引網も行いました。

スタッフが水中に入り、子どもたちは陸上から網を引っ張ります。

地曳網の様子

地引網でとれた生物は、みんなで水槽に入れて観察しました。

産卵のため、赤紫色に色づいた綺麗なイタセンパラがたくさんとれました!

捕れた魚に夢中


  1. 「いこいの田んぼ」で稲刈りをしよう!

稲刈りの様子

食べ物は生物多様性からの恵みです。

また、田んぼはお米を育てる場所であるだけでなく、たくさんの生物が集う場所でもあります。

それを体験していただく場として、センターでは一般の方に見学いただけるエリアに小さな田んぼをつくり、稲を育てています。その稲を刈り取っていただきました。

刈った稲は、束ねて、稲架(はさ)掛けします。

刈った稲を稲架掛け

みんなに刈り取ってもらったお米は「恋の予感」という品種で、気温が高くてもおいしいお米ができます。

たくさんの品種が開発できるのも、遺伝子の多様性のおかげです。

 

稲刈りをしてくれた子には「お米券」を渡しました。

お米券とお米

「お米券」は、受付で、お米の研究もしている研究所の本部(羽曳野市)で育てたお米と引き換えていただきました。


  1. 「本館」に行って、大阪の生物多様性を知ろう!

生物多様性センター本館では、大阪の自然と生きものスライドショーやセンターのお仕事紹介、大阪府にすむ淡水魚の展示、標本・はく製の展示などを行っています。

参加者の方にも、それらの展示を見ていただきました。

大阪の生きものの勉強

クイズラリーの答え探し

クイズラリーの答えもどこかにあるかも?

 

また、本館前では株式会社毎日放送と摂南大学の皆さんによる「MBSお魚博士生物多様性」ブースを開設!

らいよん号 らいよん号 後ろから

らいよん号にも来ていただきました!

インタビュー体験

ブースではインタビュー体験を通じたアンケート調査を行い、好きな生きものや生物多様性について参加者の方に伺いました。


イベントの締めでは、イベントで確認できた生物などの解説をしました。

水辺の生きものの解説では、地引網で捕れた生きものを中心に、生きもののつながりについてお話をしました。

水の生きものの解説

草むらの生きものの解説では、参加者の方に捕まえてもらった昆虫の中から、元から大阪にいた在来種であるオンブバッタと、外来種であるアカハネオンブバッタの割合を調査しました。

結果、オンブバッタとアカハネオンブバッタは、それぞれ第1部では1匹と6匹、第2部では6匹と8匹確認されました。

陸の生きものの解説

 

今回のイベントで確認できた生きものは、その場でホワイトボードに書き出しました。

草むらと水辺の生きものを合わせて、第1部は33種類、第2部は37種類の生きものに出会うことができました。

(写真は第2部で見つけた生きものたち)

みんなで作った生きものリスト

 

お魚博士によるウナギの解説を行いました。

お魚博士によるウナギの解説


参加者の方からは、「池に夢中過ぎて虫取りも稲刈りもいけませんでしたが、子どものキラキラした目を見ることができてよかった」「内容盛りだくさんで大人も楽しめました」「様々な生きものを見れてよかったが、個人的には館内の展示内容が大変勉強になりました」といった感想をいただきました。

当日は9名の生物多様性センターサポートスタッフのみなさまにもご協力いただきました。

ありがとうございました!

 

生物多様性センターでは、今後も、大阪の生物多様性に関する調査研究を推進しつつ、その成果やセンターの敷地を活用して、幅広い世代のみなさまに生物多様性について楽しく学んでいただける機会を提供してまいります!


ご注意ください

  • 通常は生物多様性センター内での生きもの採集はできません。なお、本イベントで採集した昆虫や魚などは、イベント終了後に元の場所に放しました。
  • 天然記念物「イタセンパラ」は法律で採捕などが禁止されています。イベントの実施にあたっては文化庁より許可を受けています。
     

 

関連リンク

 

■お問い合わせはこちら

生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)

担当:丸山・近藤・幸田

[TEL]072-833-2770

[FAX]072-831-0229