大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][お知らせ]大阪城の殿様と曲者(くせもの) 大捜索! 「秋の昆虫見つけ隊」を開催しました!

公開日 2023年10月25日

2023年10月14日(土曜日)に、大阪城の殿様と曲者(くせもの) 大捜索! 「秋の昆虫見つけ隊」を開催しました。

お子様と保護者の皆さん、計23組67名にご参加いただきました。ありがとうございました!

 

曇天の中、今日はたくさんの昆虫が見つかるかな?まずは趣旨説明を行いました。

趣旨説明

 

続いて当センターの職員より、大阪城公園で見つかる昆虫(主にバッタ)の種類や見分け方について説明しました。

大阪城公園では、お城の殿様(トノサマバッタ)や侵入した曲者(外来種のアカハネオンブバッタなど)が生息しています。

バッタの見分け方を説明

 

それでは早速虫捕り開始!

調査の様子

みんな散り散りになって昆虫を探します。

調査の様子

気温が少し低かったので、飛び跳ねるバッタは少なめ。草むらに隠れている昆虫を目を凝らして探します。

調査の様子

昆虫を見つけたら報告!職員と一緒に種類を調べます。

調査の様子

採集終盤では、虫網の使い方もマスター。

 

採集のあとは見つけた昆虫の種類を1個体ずつ調べます。

見つけたバッタを同定

オンブバッタの翅の色を見て在来種か外来種か見分けてみます。

在来種のオンブバッタ 外来種のアカハネオンブバッタ

左が在来種のオンブバッタ、右が外来種のアカハネオンブバッタです。

 

オンブバッタ

合計16種類の昆虫が見つかりました!オンブバッタは在来種13個体、外来種は124個体(およそ1:10)でした。

クビキリギス

クビキリギス

イボバッタ

イボバッタ

 

採集のあとは、見つけた昆虫の解説を行いました。知らないうちに外来種のオンブバッタが侵入し、在来種と置き換わりつつある状況などをお伝えしました。

 昆虫の解説

講評

最後に、大阪城公園を管理されている大和リース株式会社の菅野さんよりイベントの講評をいただきました。

 

イベント後のアンケートでは、

  • 子どもがとても楽しんでいた。自身(保護者)も久しぶりに自然に触れ、楽しくリフレッシュできた
  • オンブバッタに外来種がいることが分かり、興味深かった
  • 虫捕り=調査 という別々の目的が合わさったのが面白い

といった意見が寄せられ、参加者全員に「満足」の回答をいただきました。

 

イベントの実施にあたり、4名の大阪城公園生きものいっぱいプロジェクトおよびNACS-J自然観察指導員大阪連絡会の方々、4名の生物多様性センターサポートスタッフの方々にご協力いただきました。

また、「おおさか大阪生物多様性リンク」で当センターと連携している大和ハウス工業株式会社及び大和リース株式会社との共催、および大阪城公園の管理事業を行っている大阪城パークマネジメント株式会社の協力の元、実施しました。

ありがとうございました!

 

関連リンク

 

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生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)

担当:丸山・幸田・近藤

[TEL]072-833-2770

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