公開日 2024年10月03日
環農水研生物多様性センターでは、2024年9月28日(土曜日)に「生きものふれあいイベント」を開催しました。
お子さまとその保護者の方、21組56名の皆さんにご参加いただきました。ありがとうございました!
当日は曇りで少し涼しい中、予定通りイベントを開催することができました。
イベントの開始にあたり、環農水研・生物多様性センター長の平松よりごあいさつをしました。
採った生きものは持ち帰ることができないなどの注意事項や、イベントの流れについてスタッフよりご説明しました。
イベント開始です!
今年のふれあいイベントの内容は、
- 生きものを探そう!生物多様性クイズラリーに挑戦!
- 生物多様性体験ブース
- 生物多様性クイズラリーに挑戦!
- 「本館」に行って、大阪の生物多様性を知ろう!
の4つです。
生きものを探そう!
生物多様性センターの敷地内で、午前中は草むらの生きものを、午後は水辺の生きものを探しました。
草むらでは、バッタやトンボを狙って・・!
水辺の生きものさがしでは、ビオトープ池の水際から生きものを探します。
ビオトープ池の深いところにいる水辺の生きものを観察するため、地引網も行いました。
みんなで力を合わせて、陸上から網を引っ張ります。
採れた魚は慎重に運んで水槽に・・
今年も、産卵のために色づいた綺麗なイタセンパラがたくさんとれました。
みんなが見つけた生きものについて、当研究所の専門家が解説を行いました。
草むらで37種類、水辺で24種類の生きものと出会うことができました!
生物多様性体験ブース
生物多様性体験ブースは3テーマで4つです。
- 人が関わる自然の大切さを知ろう(稲刈り体験)
- 生物たちのつながりを学ぼう(押し葉標本づくり)
- 在来種と外来種を知ろう(生きものカード釣り、水辺の生きもの展示)
人が関わる自然の大切さを知ろう(稲刈り体験)
食べ物は生物多様性からの恵みです。
また、田んぼはお米を育てる場所であるだけでなく、たくさんの生物が集う場所でもあります。
それを体験していただく場として、センターでは一般の方に見学いただけるエリアに小さな田んぼをつくり、稲を育てています。その稲を刈りとっていただきました。
みんなで刈りとっていただいたお米は「恋の予感」という品種で、気温が高くてもおいしいお米ができます。
たくさんの品種が開発できるのも、遺伝子の多様性のおかげです。
生物たちのつながりを学ぼう(押し葉標本づくり)
センターにはたくさんの植物が生育していて、いろんな動物の住み場所や餌になっています。
その中の一種で、秋の七草であるハギ(ヤマハギ)の葉や花を使って、押し葉標本づくりを行っていただきました。
野外から葉や花を採集して、乾燥させた後にパウチ加工します。
きれいな標本が出来たぞ!
在来種と外来種を知ろう(生きものカード釣り、水辺の生きもの展示)
「生きもの探し」では見つからない大阪の生きものについて、生きものカード釣りや水辺の生きもの展示を通して紹介しました。
釣り上げたカードの裏面には生きものの名前と解説が書いてあります。
大阪に生息するカメ3種(イシガメ、クサガメ、スッポン)および条件付特定外来生物のアカミミガメとアメリカザリガニを展示しました
生物多様性クイズラリーに挑戦
生物多様性に関するクイズラリーに挑戦していただきました。
全4問、生物多様性体験ブースやパネル展示で答えが分かるようになっています。
全問正解できたかな?
「本館」に行って、大阪の生物多様性を知ろう!
生物多様性センター本館では、大阪の自然と生きものスライドショーやセンターのお仕事紹介、大阪府にすむ淡水魚の展示、標本・はく製の展示などを行っています。
参加者の方にも、それらの展示を見ていただきました。クイズラリーの答えもどこかに書かれています。
答えはこの中かな?
参加者の方からは、「スタッフの皆様がとても親切ではじめは緊張気味だった息子もどんどん積極的に楽しんでいた。」「色々楽しく勉強出来たからうれしかったです。」「普段できない体験でき、最近インドア気味の子供が夢中で楽しんでいて有難かったです。」といった感想をいただきました。
また、当日は16名の生物多様性センターサポートスタッフのみなさまにもご協力いただきました。ありがとうございました!
生物多様性センターでは、今後も、大阪の生物多様性に関する調査研究を推進しつつ、その成果やセンターの敷地を活用して、幅広い世代のみなさまに生物多様性について楽しく学んでいただける機会を提供してまいります!
ご注意ください
- 通常は生物多様性センター内での生きもの採集はできません。なお、本イベントで採集した昆虫や魚などは、イベント終了後に元の場所に放しました。
- 天然記念物「イタセンパラ」は法律で採捕などが禁止されています。イベントの実施にあたっては文化庁より許可を受けています。
関連リンク
- 生物多様性を楽しく学ぼう!「生きものふれあいイベント」を開催します!
- 生物多様性センターサポートスタッフ制度
- 生物多様性センター生きものふれあいイベント(過去のイベントの様子はこちらからご覧いただけます)
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生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)
担当:丸山・近藤・土井
[TEL]072-833-2770
[FAX]072-831-0229