公開日 2025年07月18日
おおさか環農水研生物多様性センターは、おおさか生物多様性リンク※1を結んでいる株式会社毎日放送およびジェックス株式会社と共同で、株式会社毎日放送本社ビル1階ロビーにて天然記念物である淡水魚イタセンパラ※2の飼育を開始します。ジェックス株式会社から水槽設備の提供を受けながら、生息域外保全※3をさらに充実させるとともに、生物多様性に関する普及啓発を進めてまいります。
また同日から、イタセンパラの生態や保全の取組について紹介する特別展を開催します。この機会にぜひ、イタセンパラの魅力について知ってください!
- イタセンパラ(天然記念物)
飼育開始式および特別展の概要
日時:2025年7月23日(水曜日)午前10時30分から
※特別展は同日から9月30日(火曜日)まで
場所:株式会社毎日放送本社ビル1階ロビー(大阪市北区茶屋町17-1)
展示内容:イタセンパラの生体展示および絶滅危惧種に関するパネル展示
共催:大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センター
株式会社毎日放送
ジェックス株式会社
※1 おおさか生物多様性リンク
環農水研生物多様性センターと学校、企業、行政機関等の団体がつながり(リンク)を構築し、相互に協力し合うことで、生物多様性の保全や利活用を一層推進することをめざす取組です。やわらかで、しなやかなつながりの中で、長期的に相互の機能強化をはかり、生物多様性に取組むトップランナー大阪を、一緒にめざすことを目的にしています。
※2 イタセンパラ
淀川のワンド(河川の中の池のような場所)に生息し、そのかわいらしい姿や特徴的な生態から「淀川のシンボルフィッシュ」と呼ばれています。国の天然記念物および国内希少野生動植物種に指定されており、おおさか環農水研では1970年代から生息域外保全に取組んできました。
なお、今回の飼育は、文化庁および環境省の許可を得て実施します。
※3 生息域外保全
絶滅危惧種などを、安全な施設などに保護して、それらを増やすことにより絶滅を回避する方法のことです。絶滅危惧種の保全には、本来の生息地(生息域内)だけでなく生息域外での保全にも同時に取り組むことが重要です。また、複数の場所で生息域外保全を行うことで、より一層、絶滅リスクの軽減が期待できます。
添付資料
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生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)
担当:丸山・古澤
[TEL]072-833-2770
[FAX]072-831-0229