公開日 2016年03月29日
当研究所で行っている「農業被害アンケート調査」の結果から、様々な被害を引き起こす特定外来生物であるアライグマが、府内で生息域を拡大し続けていることが明らかになりました。
アライグマは、かつては田畑の広がる山麓部を中心に生息していました。しかし、最近は市街地域にも侵入し、もはや都心部を除く府内ほぼ全域で生息している状況となっています。
農業被害も、生息地域の拡大とともに、増加し続けています。
特定外来生物であるアライグマは、農業被害のみならず、本来あるべき地域特有の自然や暮らしにも大きな影響をもたらします。当研究所では効果的な被害対策が講じられるよう、今後もモニタリング調査を継続していきたいと考えています。
なお、本調査結果は、関西自然保護機構の「地域自然史と保全」誌38巻1号(2016年6月発行)に掲載予定の内容の一部です。
樹木に登りブドウを食べるアライグマ
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