公開日 2018年03月28日
大阪府内のきゅうり産地では、施設で8月にきゅうりを定植し、9月頃から果実を収穫する抑制栽培が盛んです。
ミナミキイロアザミウマは、きゅうりの果実にひっかいたような傷をつけ、商品価値を低下させる害虫で、多くの殺虫剤に抵抗性があるため、殺虫剤のみによる防除が困難です。
そこで、当研究所では、ミナミキイロアザミウマによるキュウリの被害を効果的に防ぐため、赤色防虫ネットおよび天敵生物(スワルスキーカブリダニ)を利用したIPM(総合的害虫管理)(注1)体系を開発するとともに、行政機関や生産者団体と連携して現地ほ場での実証試験に取り組み、「施設きゅうり(抑制栽培)のミナミキイロアザミウマのIPM体系マニュアル」を作成しました。
特産きゅうりの安定生産につなげるため、本マニュアルをご活用ください。
詳細については、添付の資料「施設キュウリ(抑制栽培)のミナミキイロアザミウマのIPM体系マニュアル[PDF:2MB]」をご参照ください。
(注1)IPM(総合的害虫管理)とは、殺虫剤だけではなく、天敵、フェロモン剤、防虫ネットなど多様な方法を組合せ、害虫の発生を少なく維持する技術です。
添付資料
- [プレスリリース]施設きゅうりのIPM(総合的害虫管理)体系マニュアルを作成しました[PDF:192KB]
- [マニュアル]施設キュウリ(抑制栽培)のミナミキイロアザミウマのIPM体系マニュアル[PDF:2MB]
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食の安全研究部 防除グループ
担当:城塚、金子、柴尾
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