大阪成蹊大学、国立循環器病研究センターとの官学連携による減塩レシピ開発(減塩プロジェクト)
環農水研は、大阪成蹊大学、国立循環器病研究センター(以下、国循)とそれぞれ連携協定を締結し、循環器病の予防や大阪府内産の農林水産物およびその加工品の価値向上を目指して「減塩プロジェクト」を実施しています。
取組のひとつ、家庭でも活用可能なおいしい減塩レシピの開発では、大阪成蹊大学 経営学部 経営学科 食ビジネスコースの調理師免許を持つ学生が考案したレシピの減塩方法や食味を検討し、泉州きくなを使った減塩レシピ2品(「おだし香る泉州きくなのお吸い物」と「鮭のムニエル 泉州きくなジェノベーゼ」)が完成しました。
写真:レシピ開発の様子(大阪成蹊大学にて試作、検討を行っているところ)
減塩レシピとは
日本人の塩分の過剰摂取は最も重要な栄養課題のひとつです。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、食塩相当量の摂取減少を目指し、1日当たり男性7.5g未満、女性6.5g未満、高血圧予防のためには6.0g未満を推奨しています。
今回のレシピ開発では、国循が設ける「かるしお®認定基準」に準じ、1品(1人前)あたり食塩相当量0.5g未満で食塩を控えつつ、おいしさと栄養バランスを兼ね備えたものを目指しました。
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大阪成蹊大学
大阪成蹊大学は、大阪成蹊大学のほか、びわこ成蹊スポーツ大学、大阪成蹊短期大学、大阪成蹊女子高等学校、こみち幼稚園を擁する、学校法人大阪成蹊学園(昭和8年創立)傘下の大学です。令和5年4月には、新キャンパスでデータサイエンス学部、看護学部を新たに開設し、6学部の総合大学に発展しました。近年、知識・実践力・品格を育むLCD教育プログラムを実施し、全学的なアクティブラーニングを展開、多くの学部でキャリア教育の一環として課題解決型学修PBL(Project-Based Learning)に積極的に取り組んでいます。今回の連携の中心である経営学部 経営学科 食ビジネスコースは、経営学・食物学・情報学の3領域からなる文理融合の学びにより「食」のマネジメント力を養います。食品・飲料メーカー、百貨店、スーパーマーケット、コンビニエンスストアや外食・中食産業、農業法人、商社など、食関連のさまざまな分野でマネジメント力を発揮し、活躍できる人材を育成します。
公式サイト: 大阪成蹊大学
国立研究開発法人 国立循環器病研究センター
国立循環器病研究センターは、国の医療政策と一体となって国民の健康を守るため、昭和52年に設立された国立高度専門医療研究センターであり、日本における循環器病の研究および治療機関の最高峰の一つとして知られています。令和元年7月には JR 岸辺駅前に移転し、 新しい国立循環器病研究センターがオープンいたしました。移転後は、循環器疾患の究明と制圧に挑みつつ、 産学連携に係る各種取り組みを強化しています。
公式サイト:国立研究開発法人国立循環器病研究センター
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