公開日 2012年06月18日
6月17日に岬町谷川の漁業者から正体不明の生物が持ち込まれました。文献等で調べたところ、メリベウミウシ科に属するヤマトメリベという珍しいウミウシであることがわかりました。この生物は九州~三浦半島での捕獲が報告されていますが、水産技術センターとして大阪湾で確認したのは初めてです。
体長は40cm以上とウミウシとしては最大級です。体は半透明の寒天状で、体の1/3を「頭巾」と呼ばれる巨大な捕食器が占めており、とても変わった形をしています。背中には8対の突起が付いており、突起の表面には紅色の斑紋があってとても美しい生物です。体を左右に振り、頭巾を広げたり狭めたりして泳ぐ様子は、とてもユーモラスです。また、体には特有の柑橘臭があります。このヤマトメリベは、現在、水産技術センター内の水槽で飼育しています。
ヤマトメリベの写真
写真1 全体
写真2 全体(スケール入り)
拡大写真はこちら(607KBytes)
写真3 頭巾を広げたところ
添付資料
- プレスリリース PDF版 445KB
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