公開日 2021年11月30日
環農水研では、貝毒原因プラクトン対策について東北大学主体で共同研究を行っております。この度、その成果について、共同で報道資料提供を行いましたのでお知らせします。
【発表のポイント】
- 麻痺性貝毒の原因となる有毒プランクトンの発生により、二枚貝(アサリ、カキ、ホタテガイ等)が毒化し、食中毒や水産物の出荷規制等による漁業被害が各地で報告されている。
- その有毒プランクトンに寄生して殺藻する寄生生物を日本で初めて発見し、それが寄生性渦鞭毛藻の一種であることを明らかにした。
- この寄生生物の単離・培養に成功するとともに、現場調査と室内実験により、それが有毒プランクトンに対する高い殺藻効果を持つことを確認した。
- さらに研究を進めることで、貝毒の発生・終息の予測、あるいは寄生生物を「生物農薬」として利用する有毒プランクトン防除法の開発への応用が期待される。
添付資料
■お問い合わせはこちら
水産研究部 海域環境グループ
[TEL]072-495-5252
[FAX]072-495-5600