大阪府立環境農林水産総合研究所

[水産][報道]今年度から大阪湾でメバルを放流します! 成長や放流適地について調査を開始!

公開日 2022年06月27日

 環農水研と公益財団法人 大阪府漁業振興基金栽培事業場(栽培漁業センター)では、大阪湾の魚介類資源を増やすため、魚介類の稚魚を育てて放流する「栽培漁業」を大阪府の計画のもと推進しています。その一環として、メバルの稚魚放流を今年度から開始します。

環農水研は、メバルに標識を装着して放流し、効果的な放流技術の確立を目指した調査研究を行います。1回目の放流は6月に下記のとおり行い、秋季に行う2回目と合わせて計1万尾の放流を計画しています。放流後は放流効果調査を継続的に行い、大阪湾での成長速度の推定やメバルの生息に適した放流場所の選定を行っていきます。

栽培漁業センターは、秋季の放流に向けて今年産まれたメバルが放流サイズに達するまで育成を行い、メバル稚魚の安定的な飼育技術の開発を行っていきます。

1 放流尾数

計5千尾

2 放流サイズ

全長11センチメートル(体重約22グラム)

3 放流日時及び放流場所

令和4年6月30日(木曜日) 岬町地先

※荒天により変更することがあります。

4 その他

現在メバルは3種(アカメバル、クロメバル、シロメバル)に分類されていますが、ここではわかりやすくメバルと称します。メバルは食味がよく食卓でも人気の高い魚です。また、遊漁対象としても人気の魚で、「春告魚(はるつげうお)」として親しまれています。大阪府内では刺し網漁や底びき網漁等で漁獲されますが漁獲量はそれほど多くなく、資源増大が望まれていることから令和4年度より放流技術開発魚種に選定されました。

標識を付けたメバル種苗

添付資料 

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