公開日 2025年06月18日
環農水研と栽培漁業センターでは、大阪湾の魚介類資源を増やすため、魚介類の稚魚を育てて放流する「栽培漁業」を大阪府の計画のもとで推進しています。その一環として、このたびメバル※1の稚魚放流を下記の通り実施します。今回は、第45回全国豊かな海づくり大会「魚庭(なにわ)の海おおさか大会」記念リレー放流※2の一環としても行います。
環農水研では、メバルに標識を装着して放流し、その後は継続的に標識個体の漁獲情報を収集・解析します。これにより、大阪湾での成長速度の推定やメバルの生息に適した放流場所の検討など、効果的な放流技術の確立をめざした調査研究を進めます。
栽培漁業センターは、メバルが放流サイズに達するまで育成し、メバル稚魚の安定的な飼育技術の開発を行っていきます。
1 放流尾数
計1万尾
2 放流サイズ
全長10センチメートル(体重約20グラム)
3 放流日時及び放流場所
1回目:2025年6月27日(金曜日) 岬町地先
2回目:2025年12月中下旬 岬町地先
各回につき5千尾を放流します。
※荒天により放流日時を変更することがあります。
4 その他
※1現在メバルは3種(アカメバル、クロメバル、シロメバル)に分類されていますが、ここではわかりやすくメバルと称します。メバルは食味がよく食卓でも人気の高い魚です。また、遊漁対象としても人気の魚で、「春告魚(はるつげうお)」として親しまれています。大阪府内では刺し網漁や底びき網漁等で漁獲されますが漁獲量はそれほど多くなく、資源増大が望まれていることから2022年度から放流技術開発魚種に選定されました。
※22026年11月15日(日曜日)に開催する第45回全国豊かな海づくり大会「魚庭(なにわ)の海おおさか大会」の機運を醸成するとともに、「つくり育てる漁業」の推進を図るため、府内各地でリレー形式にて稚魚の放流を実施しています。
標識を付けたメバル種苗
添付資料
プレスリリース_大阪湾でメバルを放流します(2025年6月18日)環農水研[PDF:456KB]
■お問い合わせはこちら
水産研究部 水産支援グループ
担当:木村・辻村
[TEL]072-495-5252
[FAX]072-495-5600