公開日 2023年03月23日
初夏に店頭にならぶ、種がない小粒のぶどう「デラウェア」。デラウェアは、大阪府のぶどう生産の8割を占める代表品種です。デラウェアをはじめとしたぶどうの生産量は全国8位を誇ります。デラウェアは甘味と酸味のバランスが絶妙で、とてもおいしいですよね。
デラウェアの種なし化のためには、植物ホルモンの一種であるジベレリン処理をすることが必要です。ジベレリン処理は最適な時期に行うことが必要で、たくさんのぶどうの木を同時期に処理するために人手の確保も必要です。
そこで環農水研では、屋外の畑で栽培する「露地デラウェア」について、「展葉数(新しい枝の葉の数)が10枚に到達した日」を最適な時期の指標として、ジベレリン処理の適期を予測しています。
今年度からは、ジベレリン処理の適期に加え、デラウェアの発芽日予測もホームページでお知らせしています。発芽日は農薬散布などの栽培管理の指標となっており、府内のぶどう畑での春先の作業にお役立ていただいています。
環農水研では、今後も精度の高い予測情報を発信していきます。
左からデラウェアの発芽、デラウェア畑、完熟したデラウェア