公開日 2023年03月27日
最近よく耳にする、「機能性表示食品」。
機能性表示食品とは、事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。
大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。「健康」を支える食べ物の機能性について正しい情報を得て選択していくことが、今後ますます重要となります。
そこで環農水研では、大阪で採れた農水産物の機能性表示に向け相談対応や科学的根拠となるデータの分析などを行っています。
このたび、環農水研がGABA(ギャバ)(※1)の含有量を分析した乾農園の「富田林の千両なす」が大阪府内の農産物で「初めて」機能性表示食品として販売されました!(届け出番号H758)
富田林の千両なすには、120グラムあたり20ミリグラム以上(※2) のGABA(ギャバ)が含まれていることが環農水研の分析で明らかとなり、「高めの血圧を低下させる」という機能性を袋に表示することができました。
これから、千両なすのシーズンが始まります。おいしいだけではなく機能性もある「富田林の千両なす」。店頭で見かけられましたら、ぜひ手に取って表示を確認いただき、健康づくりの参考にしてください。
環農水研では今後、府内の農林水産物の機能性だけでなく、「健康」に注目した加工品開発や、家庭でも行える食べ方(レシピ)の開発も行い、新しい価値を生み出す研究を行っていきます。
(1) GABA(ギャバ)
γ(ガンマ-)-アミノ酪酸(Gamma-AminoButyric Acid )の略で、「1 日 20ミリグラムの継続摂取で高めの血圧を低下させる作用がある」とされています。
(2)環農水研が分析したデータから統計解析した、果実 120グラムあたりの下限値
店頭で富田林の千両なすが販売されるようす