公開日 2024年04月17日
環農水研水産技術センターでは、大阪湾の魚介類資源を増やすため、魚介類の稚魚を育てて放流する「栽培漁業」を大阪府・公益財団法人大阪府漁業振興基金とともに推進しています。
去る2024年1月25日(木曜日)に岬町周辺地先において、メバルの稚魚1万尾を放流しました。
現在メバルは3種(アカメバル、クロメバル、シロメバル)に分類されています。ここではわかりやすくメバルと称しますが、食卓でも人気の高い魚です。また、遊漁対象としても人気の魚で、「春告魚(はるつげうお)」として親しまれています。大阪府内では刺し網漁や底びき網漁等で漁獲されますが漁獲量はそれほど多くなく、資源増大が望まれていることから2022年度から放流技術開発魚種に選定されました。今回が、昨年度に続いて2回目の放流になります。
放流した稚魚には、環農水研が標識を装着しており、継続的に標識メバルの漁獲情報を収集・解析していきます。大阪湾で標識メバルが釣れた方はお知らせください。(※)
環農水研では、今後、大阪湾での成長速度の推定やメバルの生息に適した放流場所の検討など、効果的な放流技術の確立をめざした調査研究を進めていきます。
- メバルの稚魚に標識(タグ)を装着
- 滑り台を経由して放流
- バケツから放流
※採捕日、採捕場所、標識の色、大きさ、(可能であれば)魚の写真
を添えて、水産技術センターまでご報告ください。写真をご提供いただいた方には記念品をお送りします。
標識メバルポスター2024[PDF:536KB]