公開日 2024年06月13日
環農水研では、アメリカミズアブを利用した有機性資源の減量化、タンパク質生産の研究を行っています。
各種の食品製造副産物や残さなどの有機物を排出する事業者向けに、その有機物がアメリカミズアブを飼育する素材として適しているかを一定の処理にて簡易に調べる試験の受付を開始しました。従来の素材に合わせた詳細な研究よりも、簡易な手続きで比較的低額・短期間に試験を実施できます。
廃棄物減量化や代替タンパク質生産にご興味を持たれている事業者の方々のご利用をお待ちしております。
1.取得できるデータ
- 有機物のみ、もしくは当所標準飼料との混合により7日間飼育した幼虫100匹の平均体重増加量
(幼虫は体重10~20ミリグラム程度から飼育開始します。また対照区として標準飼料での飼育を同時に行い、両者の体重増加量を比較することで利用性の目安とします) - 7日間飼育による有機物の重量および固形分重量の減少率
- 7日間飼育後の幼虫の生残率
- 試験は1検体あたり100グラム×3点で、温度一定の恒温室内で行います。
- 飼育容器と規模のイメージ
- 試験結果のイメージ(体重増加)
2.費用
1検体:10万円、2検体:15万円、3検体:19万円 (すべて税込)
- 一度に3検体までのご依頼とさせていただきます。
- 銀行振込みの費用はご負担頂きます。
- 必要な検体量は約500グラムです。(検体の性状により増減することがあります)
3.注意点
- 試験結果は、数値データ(幼虫の平均体重増加量、有機物の重量および固形分重量の減少率、幼虫の生残率)のみをご報告いたします。
飼育後の幼虫・飼育残さ等詳細な分析、解析をご希望の場合は別途、受託研究や共同研究等にて行いますので、ご相談ください。 - 試験に使用した検体などは当所にて処分いたします。
- その他、詳細については簡易受託研究実施要領をご覧ください。
4.利用の流れ
- 申込み
お電話もしくはメールでご相談ください。 - 試験可否の返答
一週間以内に返答します。検体の種別などによりご利用いただけないことがあります。 - 申請書の提出
申請書は郵送により受付します。受諾書の発行により利用が確定します。 - 納金・検体送付
振込先は受諾書とともにお知らせします。
検体は500~1,000グラム程度をご送付ください。必要により、冷蔵・冷凍便をご使用ください。 - 報告
検体受領後、3週間程度で試験データをご報告します。
5・申込み・問合せ先
ご質問やご相談など、お気軽にお問い合わせください。
食と農の研究部 飼養技術開発グループ
TEL 072-958-6554 FAX 072-956-9691