水草図鑑(外来種)
植物
オオカワヂシャ

本種はゴマノハグサ科に属し、ヨーロッパからアジア北部原産の多年草。本邦への定着は 1867年に神奈川県で確認された。侵入時期は不明。府内では淀川水系の川岸や湿地などで生育している。
在来の近縁種カワヂシャに比べ大きいのでオオカワヂシャと呼ばれる。なお、カワヂシャは川に生えるチシャ(レタス)の意味で、若葉がチシャのように食べられる事から名前がついた。しかし、チシャ はキク科で分類群はかなり異なる。 本種は初夏から盛夏にかけて葉腋に花序を出し、淡紫色の花(※1)をつける。一方、カワヂシャはやや薄い色の花をつける場合が多く、オオカワヂシャにくらべて花びらの紫色の筋がほ とんど無いか目立たない。また、カワヂシャの葉(※2)は鋸歯が 大きく、はっきりしていることでも区別できる。
オオカワヂシャはカワヂシャと交雑してホナガカワヂシャと呼ばれる雑種を形成し、その雑種は発芽能力のある種子 を生産することが確認されており、在来種の遺伝的攪乱が生じているため、外来生物法の特定外来生物に指定されており、 栽培や販売、運搬、譲渡などすべて禁止されている。

(※1)淡紫色の花

(※2)カワヂシャの葉
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