水草図鑑(外来種)
植物
ボタンウキクサ

本種はサトイモ科に属する浮遊性の常緑多年草。原産地は亜熱帯~熱帯とされる。牡丹の花に 形が似ていることから名前がついた。ウォーターレタスとも呼ばれる。 池沼、河川、水田、水路などに広く分布し、耐塩性もある。観賞用に本邦に導入されたのは1920年代。 関東地方以西では1990年頃から帰化。現在、府内では淀川などで大発生している。
過繁茂すると、水面を遮光して他の植物の光合成を阻害したり、水中の酸素不足や水温や水質低下を招き、様々 な生物の生息環境の悪化の原因となっている。開花期は5~10月。1つの株に 雄花と雌花がつく(※1)。繁殖は走出枝(※2)の先に子株を生じる無性生殖 と種子(※3)からの発芽(※4)の両方がある。
水温が15~20℃くらいになると枯れることが多いとされるが、平均水温12℃程度なら生育し、子株の形成が可能 との報告もある。 外来生物法の特定外来生物に指定されており、栽培や移植、販売、譲渡、運搬などは全て禁止 されている。

(※1)雄花と雌花がつく

(※2)走出枝

(※3)種子

(※4)発芽
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