大阪府立環境農林水産総合研究所

図鑑

水草図鑑(外来種)

植物

オランダガラシ

オランダガラシ

本種は水中または湿地に生育するアブラナ科の抽水性の多年草。別名クレソン。ヨーロッパ原産で、明治初期に食用として本邦に 導入されたとされている。耐寒性が強く、水温の低い水域でよく繁茂し、山間渓流などにもよく生育し、府内でも淀川水系、猪名川水系などで定着している。
辛味成分のアリルイソチオシアネートを誘導するシニグリンを持ち、外国産であることから和蘭芥子という名前がついた。 花期は4~9月で、茎先端に白色の4弁花が密集して咲く。葉は楕円形から卵形の小葉3~11枚。繁殖は種子からの実生と根茎による栄養繁殖のどちらも行う。冬季にも枯れずに残る。生態系被害防止外来種リストにより、「重点対策外来種」に指定されている。