大阪湾の生き物図鑑
大阪湾の生き物
ソウシハギ
ソウシハギは食べないでください!!
上の写真は「ソウシハギ」という名前の魚で、大阪湾でも時々見つかることがあります。最近では、2014年8月初旬に兵庫県でソウシハギが見つかったとの情報がありました。
ソウシハギは消化管や肝臓などの内臓にパリトキシンという毒を蓄積していることがあります。パリトキシンは猛毒で、筋肉痛、呼吸困難、けいれんなどの症状を引き起こし、最悪の場合には死に至ります。この魚をみかけても絶対に食べたりしないでください。
ソウシハギはカワハギの仲間で、日本では主に外海の暖かい海に生息しています。見た目は同じカワハギの仲間であるウマヅラハギやウスバハギに似ていますが、ソウシハギは体に青い波状の模様と斑点があることや、尾びれが長く大きいことで他種と見分けることができます。
近年、瀬戸内海でも発見例が増えているようで、夏季の水温が例年に比べて高い年には、暖海性のソウシハギが外海から入って来やすい状況にあると考えられます。
大阪湾で漁獲される主なカワハギの仲間
(左上)ウマヅラハギ
(上) ウスバハギ
(左下) カワハギ
パリトキシンはソウシハギの他にもアオブダイやハコフグに蓄積されることがあり、アオブダイでは死亡例があるそうです。魚売り場ではほとんど見ることはありませんが、今後このソウシハギを釣ったり、見かけたりしたときは絶対に食べたりしないでください。