貝類図鑑
二枚貝
イガイダマシ

<外来種>
本種はカワホトトギス科に属するメキシコ湾、カリブ海原産の固着性二枚貝。河口部汽水域などの塩 分の低いところに生息する。イガイ科の貝に似ていることが名前の由来。
本邦への侵入は1974年に静岡県で初めて記録され、1990年代には大阪湾や瀬戸内海にそそぐ河川でも確認され、その後 大阪湾岸一帯に分布を広めた。輸入木材への付着と船のバラスト水により、非意図的に侵入したと考えられている。繁殖力が強く、着底基盤を被覆するため、在来の付着生物との競合が懸念される。しかし、熱帯種であるため水温低下に弱く、 寒冷年にはほとんどの個体が死ぬ。本種に非常によく似たアメリカイガイダマシも国内に侵入しているといわれている。 生態系被害防止外来種リストにより、「その他の総合対策外来種」に指定されている。
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