大阪府立環境農林水産総合研究所

図鑑

大阪府の外来生物

インドヒラマキガイ

インドヒラマキガイ

<外来種>
 本種はヒラマキガイ科に属する東南アジア産の巻貝で、ヘルコルビンという色素のため体が赤く レッドスネールともいわれる。
 本邦への侵入年代は定かではないが、サカマキガイの侵入経路と同様に、熱帯魚と共にl940年頃あるいはそれ以前に入っ たものと考えられている。ヒラマキガイのなかまは主に植食性で、微(び)小な藻類をヤスリのような歯舌(しぜつ)で削りと って食べるため、1950年代には水槽の掃除屋として熱帯魚ブームと共に全国に拡まった。南方系の種であるため、野外への 移入当初は越冬せず死滅していたようであるが、近年各地から越冬の報告がある。府内での分布状況は不明。