淡水魚図鑑(在来種)
その他(府内には生息しない魚種)
ビワコガタスジシマドジョウ
本種はドジョウ科に属し、オオガタスジシマドジョウやチュウガタスジシマドジョウなどを含むスジシマドジョウ種群の1種。ビワコガタスジシマドジョウは琵琶湖に固有で、琵琶湖周辺の水路や流入する小河川の砂泥底に多い。オオガタスジシマドジョウが同所的に生息するが、斑紋がよく似ているため、仔稚魚や未成魚の判別はむずかしい。区別点としては、胸ビレ基底から腹ビレ基部までの筋節数が少ないことや、尾ビレ基底の暗色斑(※2)が上は濃く下は淡いこと(大型種では上下とも濃い)、体側縦条と尾ビレ後縁の縁どりが細いことなどがあげられる。しかし、斑紋は個体差が大きいので注意が必要。産卵期は6-7月で、水田に遡上して産卵する。オスは1年、メスは1-2年で成熟する。
環境省レッドリスト2020「絶滅危惧ⅠA類」。
(※1)山陽型
(※2)尾ビレ基底の暗色斑