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オショロコマ

本種はサケ科イワナ属に属し、ミヤベイワナとは亜種関係にあるとされる。国内では北海道の中部以北の山岳地帯を中心に分布し、一部地域では河口まで生息する。国外では、朝鮮半島東北部からカナダのロッキー山脈までの北太平洋と北極海およびその周辺地域に広く分布する。体側には5-10個のパーマークがあり、赤小点が散在する。成熟したオスでは腹側が赤くなる。
夏場、本種は河川の淵で水生昆虫や水面に落下する陸生昆虫などを食べて生活しているが、淵の中では良好な採餌場所をめぐって順位が存在する。ふつうもっとも優位な個体が淵頭を占める。アメマスと本種が共存する環境では、アメマスが水面のエサを食べ、本種が底生動物を主食とするというように食いわけている。生活型は降海型と河川残留型があるが、国内の個体はほとんどが河川残留型。産卵期は10月~11月下旬で、メスとオスがペアになり、やや流れのゆるい砂礫底に産卵床を造って産む。その際、複数のオスがわりこんで放精することもしばしばある。ふ化は1-2月ごろ。成長は遅くて、オスは満2年で体長12cm程度、メスは3年で体長13cm程度に成長して成熟する。本亜種およびミヤベイワナは環境省レッドリスト2020では「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されている。
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