淡水魚図鑑(在来種)
タ行
タモロコ

本種はコイ科バルブス亜科の魚で、静岡県、新潟県以西の本州、四国の愛媛・高知県、宮 崎県・鹿児島県を除く九州に天然分布している。関東平野・東北地方の一部、香川・宮崎 県などにも生息が確認されている。川岸の流れの緩やかな所や、ため池などの水草や藻の 中に住み、水生昆虫や半底性の浮遊動物、クロモなどの水草を食べる。産卵期は4~7月 でフナと同じように岸辺のヤナギの根、水草に1.3㎜程度の粘着卵を産みつける。卵は 5~8日でふ化し、約30日後(全長17.4㎜)に成魚と同じ体型となる。1年で6~ 7㎝、2年で9~10㎝となる。府内のため池でカワチブナともにに養殖されており、つ くだ煮の原料となる。大阪府レッドリスト2014「準絶滅危惧種」。
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