淡水魚図鑑(外来種)
魚類
ナイルテラピア
本種はカワスズメ科に属し、原産地はアフリカ大陸及びナイル川流域。 日本には1962年アラブ連邦から養殖用として持ち込まれた。主に植物プランクトンを食べるが、 雑食性で何でも食べる。生息条件として、水温10度以上が必要で、温泉場や湧水のあるところで飼育されている。 水質汚濁に強く、下水の流入する水域でも増えるため、南日本本を中心として、 水温の高い水域では自然繁殖している。水温24℃~32℃では季節に無関係に産卵し、 雄が水底に浅い巣穴を掘って産卵床を造る。雌は400~2000個の卵を生み、 卵や孵化したばかりの稚魚を口の中に入れて保護する(マウスブリ-ダ-)。生態系被害防止外来種リストにより、「その他の総合対策外来種」に指定されている。