公開日 2013年07月17日
「淀川で8年ぶりに野生のイタセンパラが繁殖 イタセンパラの野生復帰事業が着実に前進」
- 当研究所では、国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所と共同で、淀川水系で野生絶滅に近い状態に陥っているイタセンパラ(国指定の天然記念物、国内希少野生動植物種)の野生復帰に取り組んでいます。
- 平成23年秋に500尾のイタセンパラの親魚を放流してから、今年の5月で 2回目の稚魚の出現期を迎えました。今年5月の調査では、966尾のイタセンパラの稚魚を確認しました。この数は、昨年の同調査で確認した216尾の4倍以上です。また、淀川で生まれ育った野生のイタセンパラが繁殖するのは、平成17年以来8年ぶりのことです。
- 淀川のイタセンパラの野生復帰事業は着実に前進しており、イタセンパラが定着する可能性が高まってきました。今後も、継続的なモニタリングや密漁対策とともに、生息環境の保全・再生を行って参ります。
本件につきまして記者説明会を下記のとおり行ないます。
記
開催場所:近畿地方整備局 新館2階 第3会議室
(住所 大阪市中央区大手前大手前1-5-44 大阪合同庁舎内)
開催日時:平成25年7月17日(水)16:00より
※密漁防止の観点からお答えできない事柄(生息場所や調査方法など)がありますのでご理解とご協力をお願いします。
以上
- 問い合わせ先
大阪府立環境農林水産総合研究所 水生生物センター
主幹研究員 上原一彦 (うえはら かずひこ)
電話 072-833-2770
国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所
副所長 久内 伸夫 (ひさうち のぶお)
電話 072-843-2861
- 同時提供
国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所 : 近畿建設記者クラブ
イタセンパラ(左:メス、右:オス)
添付資料
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水産研究部 内水面グループ(水生生物センター)
担当:上原
[TEL]072-833-2770
[FAX]072-831-0229