公開日 2014年06月27日
水生生物センターでは平成26年6月21日(土)に敷地内にある水田型試験池を活用した体験学習プログラム「田んぼの生きもの教室」を開催しました。
田植え(6月)から収穫(10月)までの3回連続教室の第1回目です。
田んぼはお米を作る場所であるとともに、様々な生きものが暮らす場所でもあります。
このプログラムでは田んぼでお米を育てるとともに、田んぼに集まる生きものにふれることで田んぼの生物多様性について学んでいただくことを目的としています。
プログラムの第1回目である今回は小学生とその保護者20組60名が参加し、「田んぼの生きものさがし」と「田植え」を行いました。
生きものさがしでは、田植え前の田んぼに入り、生きものを採取しました。
その後、採取した生きものについて職員が種類や特徴を解説しました。
観察できた生きものはカブトエビやホウネンエビ、カイエビ、ハイイロゲンゴロウの幼虫、ヌマガエルのオタマジャクシなど。
カブトエビ、ホウネンエビ、カイエビは田植えの頃の田んぼを象徴する生きものです。
これらがみられるのは約1ヶ月ほど。それ以外の時期は乾燥にも低温にも強い「耐久卵」と呼ばれる卵の状態で過ごします。
耐久卵は春に田んぼに水が入るとふ化して成体となり、約1か月後には卵を産んで死んでしまいます。
参加者のみなさんには、田んぼという人工的につくられた水域が生きものの重要な生活場所や繁殖場所となっていることを感じていただけたと思います。
生きものさがしの後は、田植えを行いました。
田植えに用いた稲は当研究所「食の安全研究部作物グループ」が育成したヒノヒカリです。
ヒノヒカリは大阪府の奨励品種として広く栽培されています。
最初は慣れない田植えにとまどっていた子供たちも、次第に慣れて上手に田植えを終えました。
第1回目の教室は4名の「水生生物センターサポートスタッフ」の方々にご協力いただきました。
※水生生物センターの田んぼの様子は別ページで随時ご紹介していきます(リンク)。
田植え前の田んぼで生きもの探し。
田んぼで観察された生きものたち。
ヌマガエルの幼体であるオタマジャクシがたくさんとれました。親は右のような姿です。
田植えの様子。横一列に並んで植えていきます。
田植えが終わった田んぼ。上手にできました。
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