大阪府立環境農林水産総合研究所

[環境][報道]国の天然記念物イタセンパラの生息域外保全を拡大!おおさか環農水研とジェックス株式会社は生物多様性の取組について連携します!

公開日 2025年07月03日

おおさか環農水研と総合ペット用品メーカーのジェックス株式会社は、生物多様性保全の取組を推進するため、連携協定およびおおさか生物多様性リンク※1を締結します。これらの連携に基づき、協力して小学校等やジェックス株式会社においてイタセンパラ※2の飼育を開始し、おおさか環農水研が取組むイタセンパラの生息域外保全※3をより充実させます。今後は飼育した魚類などの終生飼育※4の啓発も行う予定です。

 

 

イタセンパラ
イタセンパラ(天然記念物)
 

おおさか生物多様性リンク署名式の概要

日時 2025年7月8日(火曜日)午後2時から

場所 ジェックス株式会社 応接室(大阪府東大阪市今米1丁目14番5号)

概要 ・生物多様性センター長およびジェックス株式会社代表取締役による活動宣言書署名

・イタセンパラの飼育開始

 

 

※1 おおさか生物多様性リンク

環農水研生物多様性センターと学校、企業、行政機関等の団体がつながり(リンク)を構築し、相互に協力し合うことで、生物多様性の保全や利活用を一層推進することをめざす取組です。やわらかで、しなやかなつながりの中で、長期的に相互の機能強化をはかり、生物多様性に取組むトップランナー大阪を、一緒にめざすことを目的にしています。

 

※2 イタセンパラ

淀川のワンド(河川の中の池のような場所)に生息し、そのかわいらしい姿や特徴的な生態から「淀川のシンボルフィッシュ」と呼ばれています。国の天然記念物および国内希少野生動植物種に指定されており、おおさか環農水研では1970年代から生息域外保全に取組んできました。
なお、今回の飼育は、文化庁および環境省の許可を得て実施します。

 

※3 生息域外保全

絶滅危惧種などを、安全な施設などに保護して、それらを増やすことにより絶滅を回避する方法のことです。絶滅危惧種の保全には、本来の生息地(生息域内)だけでなく生息域外での保全にも同時に取り組むことが重要です。また、複数の場所で生息域外保全を行うことで、より一層、絶滅リスクの軽減が期待できます。

 

※4 終生飼育

ペットを野外などへ放逐、放流せず、寿命を迎えるまで適切に飼育することを言います。飼育されていた品種改良メダカや、国内の他の地域のタナゴの仲間など、個人による安易な野外への放流が、生物多様性を脅かす一因となり得ることが知られています。

 

添付資料

■お問い合わせはこちら

生物多様性センター (環境研究部 自然環境グループ)

担当:丸山・古澤

[TEL]072-833-2770

[FAX]072-831-0229

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