大阪府立環境農林水産総合研究所

紫外光照射による果菜類の病害防除法の開発と品質向上

紫外光照射による果菜類の病害防除法の開発と品質向上

【ナス栽培での紫外光照射】

紫外光(UV-B)を照射することにより、植物の病害抵抗性因子が活性化して病気にかかりにくくなることを兵庫県等との共同研究で明らかにしました。

イチゴではうどんこ病の発生を抑制し、着色や甘みが増すことがわかりました(兵庫県担当)。ナスでは灰色かび病やすすかび病、トマトでは葉かび病、キュウリではうどんこ病や褐斑病の発生を遅延させ、農薬使用を削減することができました(大阪府担当)。またナスではクロロゲン酸、トマトではリコピン含量が高まることもわかりました。

ただし、生育に伴い草丈が高くなるナスやトマト、キュウリでは、生育後半に紫外光に近づきすぎて、日焼け障害が発生することも判明しました。実用化まであと少し時間を要しますが、光を用いた防除手段として注目されています。