大阪府立環境農林水産総合研究所

花たたき法によるナスのアザミウマの発生予察技術開発

花たたき法によるナスのアザミウマの発生予察技術開発

【ナスにおける花たたき法】

府特産のナスではミナミキイロアザミウマとミカンキイロアザミウマの2種類のアザミウマが問題となります。これらの2種は有効薬剤が異なることから、圃場で発生するアザミウマの種をできるだけ迅速に判別する必要があります。そこで、花たたき法を開発しました。

ナスの花にチャック付ポリ袋をかぶせ、袋内で花を数回たたいて成虫を袋内に落下させて捕獲した後、実験室内において50%エタノール溶液で袋内の成虫を洗い出し、実体顕微鏡下で観察して種を同定しながら個体数を調査します。これにより、ナスにおける両種の発生時期や発生量を明らかにするとともに、薬剤選択を迅速に行うことが可能になりました。