大阪府立環境農林水産総合研究所

水稲新品種「きぬむすめ」の大阪府奨励品種への採用

水稲新品種「きぬむすめ」の大阪府奨励品種への採用

【きぬむすめの草姿 (2008/大阪)】

主要農作物種子法の規程により、大阪府では、奨励品種を選定し良食味の地場産米の生産振興を図っています。
「きぬむすめ」は(独)九州沖縄農業研究センターで育成された新品種で、コシヒカリと同等の食味特性を発揮します。2005年から試験用種子の提供を受け、収量性や品質などの評価を行ってきました。府内各地の現地試験で適応性を確認し、2007年4月1日付で奨励品種に指定しました。

2009年から「祭り晴」などに替わり、府内水田面積の約1割(596ha)の水田で栽培が始まりました。2010年の夏期の高温による玄米品質の低下(高温登熟障害)も他品種に比べ少なく今後の普及が期待されます。