大阪府立環境農林水産総合研究所

ホエーをタンパク質源とする和牛用粉ミルクの開発

ホエーをタンパク質源とする和牛用粉ミルクの開発

ホエーをタンパク質源とする和牛用粉ミルクの開発

ホエーをタンパク質源とする和牛用粉ミルクの開発

近畿地域には多くのブランド和牛が存在しますが、子牛の人工ほ乳における発育不良や代用乳(粉ミルク)価格の高騰によって、子牛生産農家の収益性は悪化しています。

そこで、当所では、近畿の4府県の研究機関、大学、飼料メーカーと共同で、和牛の子牛に適した代用乳を新規開発しました。新しい代用乳は、チーズの製造副産物であるホエーというタンパク質を主原料とするもので、子牛への給与試験では、脱脂粉乳を主原料とする従来の代用乳を給与した場合とほぼ同等の発育成績が得られ、原料費は最大20%程度削減できました。

この代用乳は、平成22年9月、共同研究機関である飼料メーカーから商品として発売され、子牛生産農家での利用が進みつつあります。