大阪府立環境農林水産総合研究所

樹木害虫の発生生態解明と管理技術開発

樹木害虫の発生生態解明と管理技術開発

【マサキの葉を加害するミノウスバの幼虫】

家庭、公園、街路などの樹木害虫を少薬量で効率的に防除する技術は樹木の健康管理や美観を考える上で大切ですが、公園など全体を視野に入れた研究はこれまでありませんでした。

公園や街路樹の防除は、虫の発生状況に無関係に、定期的な薬剤散布が行われてきました。この方法は、薬剤の無駄が多いだけでなく、結果として天敵を殺してしまい、害虫が発生しやすくなることもわかってきました。

この成果をもとに企業や団体との共同研究も進み、樹木の病害虫管理の技術開発が進む契機となりました。