大阪府立環境農林水産総合研究所

ミツバ種子の温湯消毒による立枯病の防除

ミツバ種子の温湯消毒による立枯病の防除

【苗床で発生したミツバ立枯病】

養液栽培でしばしば発生する立枯病は、種子に付着する菌核や菌糸が主な伝染源であるため防除は種子消毒が効果的ですが、登録農薬がありませんでした。

このため、近年実用化されてきたイネの温湯消毒技術を応用し、乾燥状態のミツバ種子を50℃の温湯に10分、55℃なら5分間浸漬した後、ただちに水道水で冷却し、水に浸した状態で1日置いて風乾後、播種または冷蔵保存することにより、発芽後の立枯病を防除できることを確認し、実用化しました。